
名作映画と言えば、
これは当然のように出てくる。
そして、
作品としての出来上がりも一級👍👍👍💯
今回は、ちびっとネタバレ書き込み。
とある金と権力の全てを掴んだケーンと言うオヤジが、
臨終の際、
「バラのつぼみ」と言って、
息を引き取る。
この謎の言葉とともに、
ケーンの半生が語られていく。
子供時代のケーン。
貧しい家に生まれながらも、
普通の無邪気な少年してた。
ドカ雪の中、
そりを走らせることが、
何よりもうれしいケーンの姿から、
映画は、
ケーンが、
如何に金と権力を掌握していったかを描き出す。
それが、
あちらさんの意見、こちらさんの意見と、
錯綜して、
カタチとしての成功譚にはなっても、
ケーンの心の部分は、
ギンギラギンに曖昧模糊🤔
何がモノホンかわからなくなる。
まあ、
ああだこうだの話しが飛び交い、
その度に、
ケーンの人間性は、
はなはだしく不鮮明となっていく。(横一列に、鏡にずらりと写るケーンの姿は圧巻!)
結局、
訳がわからないままに、
ケーンの豪邸の後片付け。
そこに、
子供時代に夢中になっていたそりが、
焼却炉に投げ込まれる。
ナント、
このそりの後ろに、
バラのつぼみの絵が描かれていた。
ケーンにとっての一番の幸せは、
名声と権力、
そして豪遊する中にあるのではなく、
子供時代の、
ドカ雪にそりを走らせたひとときやった。
まさに、
バラのつぼみ❗️
大富豪にして絶対権力者のケーンも、
ジツ、
普通の市民やった。
(昔、映画サークルで、この映画を観ない者は死刑に値すると言ったが、言い過ぎやった。死刑やなくて無期懲役と訂正させていただく)