
それは、大騒ぎやった。
ばってんサッポロの悪行は、
都市伝説にまで発展していた。
やから、
老いも若きも、
ばってんサッポロを非常に恐れていた。
「ばってんサッポロが帰って来た!ばってんサッポロが帰って来た!」
あらゆる街の隅々で、
たくさんの叫びとささやきが交わされて、
彼らの精神は、
追いつめられた。
特に、
ばってんサッポロをハメたナオジは、
頭から布団をかぶってぶるぶる震え、
般若心経を唱えた。
しばらく経文を唱えていたナオジは、
起き上がり、
友人達に連絡した。
「ばってんサッポロは、今頃、実家で寝てる頃や!行くぞ、家に‼️」
「イエイ‼️」と友人達は叫んで、集まって、ばってんサッポロの実家まで行進した。
この騒ぎに、
多くの街の人々も出て来て、
ナオジ達に合流!
どう見ても、
人の住んでいる気配の無い一軒家を大勢が囲み、
「ばってんサッポロ、くたばれ❗️」
と、叫んで、
物を投げ込む!
ひとりの女性が、
「家の中から悲鳴がしたよ。ばってんサッポロや!」言うと、
多くの人々は、
更に物を投げ込み、
車突っ込みから、
放火までした。
燃える一軒家の前で、
人々は、
「ざまあーみやがれ、ばってんサッポロ❗️」と叫びまくり、
女子高生はダンスして、
男子高校生は、バク転までした。
清涼飲料水の屋台まで現れ、
壮大な、集団ヒステリーの場を飾った。
当然、警察沙汰となる。
ナオジ達は、
この騒ぎの主犯として、
連行された。
結局、
あの家には、
誰も住んでいなかった。
なのに、
ナンデ、
こんな事にー、
〜続く