takaのブログ -2ページ目

takaのブログ

ちょっと変に穿った見方で見てみたラノベやらエロゲやらのブログ

最近、我々の世代が子供の頃活躍された方々の訃報が続いています。

やっぱり、テレビで元気だった頃の姿を知っている者としてはその印象が強いわけでして、寂しいわけでして。

でも、そんな中でも表現次第で心が穏やかになるのも事実なのだなと思ったので徒然なるままに書きたいと思います。


死というのは厳然たる事実はそうなのですが、たとえば人によっては
【旅立つ】と表現する人もいるわけです。

同じ表現で、死を【逝く】と表現する。

何でなのか分からないですが、見たときこの表現を使われるだけで少し心が落ち着くのですね。

もちろん、本当にどこかに行っているわけではないことは分かっている。
もう会えないということも分かっている。

でも、いつかまた自分も【旅立つ】とき会えると思える。

なんとなく、心が落ち着くのですな。


まあ、休日の朝からアルコール入っているので何かいているか分からないのですが、表現一つでこうも感じ方が変わるのって凄いなぁ、っと思っただけなんですけどね。
SH@PPLEの作家と文学少女のイラストの姉妹コンビ。

日本語を扱う作品というイメージと竹岡さんのイラストで、なんとなく文学少女をイメージしてしまうのは私だけではないはず。その作品もそうですが、一つのテーマをブッ込んで突き進む作品は読んでいて非常に面白いですな。

さて、この作品。
普通に読んでいると表の世界で人気絶頂のアイドルの姉と、その裏で姉のために歌の作詞をする妹という対照的な二人と捉えがちですが、姉のマネージャーが発する次の言葉に込められた意味に気付くと、早々に違うと感じることができます。

新曲のための歌詞を早く作れと言うマネージャーはその帰り道で主人公に『私のことひどい奴と思うか?』と聞き、続けてこう言います。

『妹の書く世界観を完璧に表現できるのは姉だけ』

この表現を見るだけで妹の存在がどれだけ重要であるかわかります。

こうなると続き読んでいても印象がガラッと変わってきます。普通に読んでいたら印象が悪いような人物ですら、なるほどなぁと思えてくる。面白いものです。

まあ、たまたま私がそう感じただけのことですし、普通に読んでいれば最後にはマルっと収まるのですが、こういうことに気付けるとなんとなく得した気分になれます。

最後に。
この作品の作家とイラストレーターは実際に姉妹同士。作中の姉妹について何か感じるところがあったのかもしれませんな。


■表紙■
蒼井葉留の正しい日本語 2 表紙



■概要■
蒼井葉留の正しい日本語 2 概要
こちらの作品、釘宮さんの出演や虚淵玄さんの脚本ということで話題ですが、
感想とか見ていると単純に電脳世界の人類とリアル世界の人類という二つの比較が多いようなので、
個人的には何となくそうではない気がしたので書いてみたいと思います。

たぶん作品を見ていない人は分からないと思うので、この後は見てもチンプンカンプンだと思います。




結局この話は全てフロンティアセッターをどう受け止めるかだと思っています。

ナノハザードという地球規模の災害を経験したとき、地球を離れ、新たな世界へ飛び出そうとしたのは
電脳世界で暮らす新たな人類でもなく、地球で暮らす旧来の人類でもなく、
人工頭脳から発生した自我を持つアルゴリズム『フロンティアセッター』でした。

これは私からすると凄くショッキングだったわけです。

私たちは日々進化している、自らの好奇心をエネルギーとして新たなチャレンジを行う。
これは人類の進化の証だと思っていたものが、否定されたのですから。

でも、このことを理解もできるのです。
ミクロで見るならば社会(たとえが会社)でもこういったことは起こっているわけで、特に大きい社会集団になると良く分かる。

そう考えると、楽園追放が提示するテーマは別に珍しいわけでもなく、既に起こっていることなのかもしれません。

でも、その中でも救われたと思えるのが、アンジェラが地球を見てまだやることがあると気づいたこと。これこそ、私がこの作品で求めることの答えであり、いつかフロンティアセッターに追いつけると確信できる描写なのです。