ドラマ「燕はもどってこない」は

いろんな意味で

すごいドラマだ。

人生詰んでると感じていたリキ(石橋静河)という女性が

経済的困窮も理由に

「代理母」になるという選択をする。

代理母を依頼したのは

基(もとい)というバレリーナの男性(稲垣吾郎)と

その妻(内田有紀)

基とその母(黒木瞳)は

自分たちのDNAを残したいという願望に

異常なほど執着し、妻(内田有紀)の心を逆なでする。

で、人工授精に成功し、妊娠するのだけど。

実は

人工授精する前に

リキは、魔が差して

昔の不倫相手ともうひとり風俗の友人男性とも

寝てしまっており

それが排卵日の一週間前という微妙な時期で

妊娠はしたが(精子は六日以上生きる場合があるらしい)

誰の子かは不明。

という怒涛の展開。

リキのぐだぐた加減もすごいが

それ以上に

遺伝子に固執する基のエゴと

その母を演じる黒木瞳の怪演が怖すぎる。

人を人とも思わない、

人を道具のように扱ってよいと考えるある種の

選民思想というか

特権階級意識がすごすぎる。

が、本人はそれを「ごくごく普通」と感じているらしい。

妻(内田有紀)はリキがほかの男とも関係した事実を

知ってしまったのだが

それを隠してリキに産むことを

すすめる・・。

果たしてどう収拾がつくのか。。。