今年担任してる男の子で

いつもガーゼっぽい布を持参して

園にやってくる男の子がいる。

手触りや風合いが気に入っているのか

不安な時や眠い時は

それをにぎりしめたり

触ったり、ほおずりしたりしている。

スヌーピーの漫画にでてくるライナスみたいに

頭にふわっとかけて匂いを確かめていることもある。

その姿を見ると

「ジェインの毛布」という絵本を思い出す。

ジェインもライナスのように

大事な大事な毛布がある。

「もーも」と名付けられたその毛布は

悲しい時は涙を吸い取ってくれたり

包み込んでくれる大切な友達であり

お守りみたいな存在だったのだろう。

でもジェインもだんだん

成長し

それにつれて、「もーも」も小さくなり

ぼろぼろになっていく。

ある時、もーもは

鳥さんが巣を作るための

糸となり

ジェインのもとを去ることになる。

悲しむジェインに

パパがかけてくれた言葉

「巣をつくるのにはやわらかいものが必要なんだよ」

「ジェインが心の中でもうふのことを思い出すと、もうふはまたジェインのものになるんだよ」

・・なんて素敵なパパ。

 

「ジェインの毛布」は

叔母が教えてくれた絵本だ。

叔母の娘も

ガーゼっぽいブランケットが好きで

幼い時は

それを「ふわふわ」と名付けて

持ち歩いていた。

常に握りしめてるわけではないが

寝入りばななどに

「ふわふわ、ふわふわ」と夢うつつの中でも

手は、そのガーゼを探していた。

叔母は、「ジェインの毛布」の絵本と出合うことで

娘の気持ちに共感していったのかもしれない。