大河ドラマ「光る君へ」が

始まってから

長女も「あさきゆめみし」を電子書籍で

読み直したよと言っていた。

Eテレの「趣味どきっ」でも源氏物語の女君たちの特集してたよと

教えてくれたので

見てみることにした。

第一回めは

「藤壺」

藤壺は、源氏の父である桐壺帝の妃で

つまりは義理の母。

でも、歳は若くて源氏からみたら

五歳くらいの年の差だ。

それで恋心をだいてしまい

二度の逢瀬で

藤壺は懐妊。

非常に罪深い。

この恐ろしい秘密をふたりは終生

共有していくことになる。

藤壺という人は

私の印象では

なかなかしたたかな人・・と印象がある。

苦悩を決して表に出さず

秘密を隠し通し

その不義の子を帝位につかせ

中宮までのぼりつめる。

そして、源氏を息子の後見人にすえ

突然予告もなく出家する。

すごく無駄のない理性的な動きをする人だ。

実際の葛藤は見えないし、あまり書かれてないから

そう感じるのだろうか。

感情は感情としてわきに置いて

理性で行動する。

感情は混沌としていても頭の中は冷静。

それが

なかなか普通はできない。

起こってしまったことは

起こってしまったこととして受け止め

ならば、そのうえで最善の策は何か?

そう考える冷静さに

頭が下がるが

底知れぬ怖さも感じるのだ。