長男の行っている養護学校の中学部では、その子の能力に応じた個別に違う課題を用意してくれています。今日は、色つきの洗濯ばさみを同じ色のシールで示した部分にとめる・・という課題をしたそうです。以前は同色のものを何個かとめるだけでしたが。色とのマッチングをすることで、目で見たことと手の動作との協応動作の練習をしているのかもしれません。なんでもないことのようですが、彼にとっては眠っている力を呼び覚ますための作業となります。実は、小さいときは、簡単な型はめパズルさえできませんでした。四角いはめ板にむりやり丸い積み木を押し込もうとしたり、三角の積み木の上に四角の積み木をのせようとしたりする子でした。そういうことって、普通の子を観察していると、月齢10ヶ月~一歳までにはできてしまうみたいです。教えてないのにできるって本当にすごい。障害児を育ててみて、良かったことは、こういう普通の脳のしくみのすごさに気づける・・ということ。そして、仮にその脳の一部が損傷していても、残された部分はわずかずつ進化しているということにも気づかされるということです。