翻訳トリビア

ロスマクドナルドの翻訳を先に読んで、原書に当たって気がついたこと。

The Well-Tempered Clavier

クラシック音楽好きなら、これがJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」のことであることは分かる(はず)

翻訳では「よく使い込んであるピアノ教本」となっているのが、原書を見ると、上記であること発見。

〈推測〉
①訳者は、「平均律クラヴィーア曲集」という具体名まで訳すのは不要と考えた。
②訳者は、「平均律クラヴィーア曲集」だとは分からなかったが、Clavierが鍵盤楽器(ピアノ)だとは分かったので、上記のように訳した。

temper は「平均律で調律する」という意味。

僕としては、行方不明になっている少年の部屋で、手がかりを探しているときの描写なので、彼がバッハをよく弾いていたことを示すものとして、正確に翻訳すべきだと思います。

なんてことを書いている場合ではない!仕事しなくては。
楽しい集まりに行けない、火曜日の夜😱