全日本選手権 男子決勝
決勝戦は6連覇を狙う水谷選手と豪快な卓球で勝ちあがってきた野田学園高校の吉村選手の対戦となりました。
現地で私も観戦していましたが吉村選手の試合ぶりを見ていると決勝戦まで勝ちあがって不思議ではないぐらい強い卓球をしていました。
とくに、張一博選手との試合は攻めに攻めての圧勝で打たすと手がつけれないという印象でした。
彼は小学生の時からよく知っていますが卓球のスタイルも当時とは全く変わっておらず、小さい時から派手に点数を取ることで有名で、小学生の時に大人相手にもロビングからの逆襲で点数を奪ってました。
そのままのスケールで実力をつけてきた結果、優勝まで辿りつけたのではないでしょうか。
そこで水谷選手の敗因を少し考えてみました。
昨日、会社から戻り、もう一度ビデオでテレビ中継を確認して観ていると試合の内容ではないところでヒントが見つかりました。
水谷選手の試合前のコメントの中です。
”吉村選手が決勝まで上がってくると想定していなかった”
そこだけが不安ということを言っています。4-0で勝つと宣言していますが、これは油断ではありません。
油断は一切していないのですがあるとすれば、吉村選手への対策は全日本選手権の前に一切していなかったということです。
これを聞いたときに私が思ったことは水谷選手の今年の敗因もそうですが、5連覇をしてきた実績は実力(力差)だけではなく、想像を超える準備を毎年行ってきていたということです。
準備にはやりすぎはないとよく言われますが本当にそれを実践してきたのでしょう。
よく聞くことがあると思いますが準備したのに使わなかった。
”時間を損した” という人がいます。
しかし、準備をしてたとえ使わなかったとしてもそれは身についていて成長しているのです。
使える方が少ないと思うべきかもしれません。
その準備の積み重ねが実力になり、結果につながるのだと私は強く考えさせられました
強い選手ほど不安になりその不安を取り除くために準備をするということなのでしょう。
吉村選手 優勝おめでとう!
男女とも世界選手権・オリンピック楽しみですね