健康・快適居住環境の指針－健康を支える快適な住まいを目指して－（安全快適編）

東京都内の保健所から出されている「健康・快適居住環境の指針－健康を支える快適な住まいを目指して－（安全快適編～照明・浴室・電気・家庭用品・ペット・アレルギーなど）」よりいくつか抜粋（一部略・編集あり）。

家庭用品等の安全と衛生

衣料品、塗料など

衣料品や家具、接着剤や塗料などからホルムアルデヒド 等の有害な化学物質が発生して、眼や皮膚への刺激、頭痛など健康に影響を与えることがありますので注意しましょう。

（アドバイス）

・新しい下着やパジャマは水洗いして使用しましょう。また、かぶれなどの

皮膚障害が出た場合は、原因と思われる衣類の使用を中止し、症状が

軽くならないときは皮膚科の専門医の診断を受けましょう。

・家具のホルムアルデヒド臭をとるには、お湯で絞ったぞうきんでふいてか

ら、風通しのよい場所で引き出しなどを開けて乾かすとよいでしょう。

なお、ホルムアルデヒド臭のするタンスに衣類を入れておくと汚染される

ので、ベビー用品をしまうときはビニール袋に入れましょう。

殺虫剤・防虫剤など

室内で殺虫剤、防虫剤などを使用するときは、「使用上の注意」をよく確認して、正しく使いましょう。

（殺虫剤）

薬剤成分はピレスロイド系が多く、その他に、有機リン系、カーバメート系などがあります。

（衣類用防虫剤）

パラジクロロベンゼン 、においのないピレスロイド系薬剤が主なものです。

（アドバイス）

・殺虫剤は、乳幼児、病人、ペットのいるところでむやみに使用しないよう

にしましょう。殺虫剤に頼るだけでなく、害虫の発生や侵入を防ぐため、

環境対策や住まい方に心がける必要が大切です。

洗浄剤

（アドバイス）

・酸性タイプの洗浄剤と塩素系の漂白剤やカビ取り剤を混ぜて使うと、有

害ガス（塩素ガス）が発生して危険です。急に息が苦しくなったり眼が痛

くなるなどの症状が出た場合は、換気をして、しばらく近づかないように

しましょう。

・洗浄剤を使用するときは、ゴム手袋などを使い換気に注意し、もしも洗浄

剤が手や皮膚に付いたときは十分洗い流しましょう。また、間違って目

に入ってしまったら、流水で15分以上洗眼、眼科医に受診してください。

・幼児の手の届かない場所に保管し、食品と一緒の場所や、直射日光の

あたる場所、高温になる場所に置かないようにしましょう。また、洗浄剤

を食品や飲料容器に移し替えるのはやめましょう。

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