ハイタテキ!【私立恵比寿中学】祝発売!制作裏話テキ? | TAKUYAオフィシャルブログ「転がれ ボクモ キミモ」Powered by Ameba

ハイタテキ!【私立恵比寿中学】祝発売!制作裏話テキ?

僕がサウンドプロデュースした曲、私立恵比寿中­学(エビ中)さんの、
ハイタテキ!
が発売しました。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00N23RFNW/nataliemusic-22

11/3に横浜アリーナのライブも観に行って、凄い人気なのは把握したのですが、

多分、サンレコとかで、制作側のインタビューとか無いと思うので、(笑)ブログにて、、。

作曲 僕
作詞 僕と MEG.ME
ドラム かどしゅんたろう(TAKUYA and the Cloud Collectors)
ベース 伊藤千明(TAKUYA and the Cloud Collectors)
ギター 僕
シンセサイザープログラミング 飯塚啓介
オケの録りとミックス 檜谷瞬六


作詞は、JUDY AND MARYの時によくやってたスタイルで、
デモで僕が仮歌で、有る程度ワンコーラス中心に書いて、
フルコーラスに足りない部分と、ブラッシュアップを
おはガール ちゅ!ちゅ!ちゅ!で作詞を担当してたMEG.MEさんに頼みました。
おはガールの時は作詞に僕は参加してなかったのですが、
エビ中はサブカルな匂いもするし、
グループとしてのキャリアも積んできてて、僕の意味不明な単語達を
うまく消化して自分たちの物にしてくれるだろうなと思い、
今回は僕の世界観で初共作。
僕の仮詩を見事に広げて纏め上げてくれて、良い相棒見つけたかもなと、
密かに思ってます。
MEG.MEさんの書いてくれた部分結構多いので、
さっき気になって初期のデモを聴き直したら、
まさか?!惚れた!は最初からデモに歌ってて、ほっとした(笑)

あと、歌詞の文字選びとかは彼女に最終的に決めてもらいました。
僕が一人でやると、意味をいくつも重ね過ぎて、聴く人にのイメージが散漫になるケースも
あるので。

ハイタテキって言葉は、勿論、歯医者で治療中思いついたのですが、(笑)
歌詞カードに固定した文字はここでは置いといて、
ざっくり聴こえた音として響いて欲しい僕の意図としては、
歯痛的、排他的、恋の胸の内を吐いた(白状した)的
臆病な訳は、歯医者が、敗者がこわいんじゃない!痛いのがこわいだけ。

これをエイトビートのロックンロールにのせて、成功と失敗の予感の不協にもとれる
和音で。

僕のコード進行は変だと、もう20年くらいですか?言われ続けてるのですが、
音楽には良いと悪いしか無いとよくいいますが、
変じゃない=良い
変=悪い
ではないので、
僕はこの手法を人生賭けて世の中の変、変じゃないのDNAに刷り込んでやろうと思ってます。
昔なら変なファッションでも今ではイケてるとかを音楽で現在もミュージックファイター中。

変ですか??耳コピしづらいであろう部分のコード譜面

{2971AA92-544C-4BB3-862F-0645507E08E2:01}





ちなみにこの ハイタテキ!ってタイトル、言葉、を思いついた時、

くじら12号クラスの破壊力かもと思た。

渋谷の宣伝も見に行ったけど、ちょっとした思いつきが、
都会の真ん中にドカンと掲げられるのは、何回でも嬉しいです♬

{004366EC-3793-4511-8CE7-BE512940DE3E:01}



さてここからはレコーディング話

今回はレーベルから生バンド演奏で是非との依頼だったので、
TAKUYA and the Cloud Collectors
でここ数年一緒に演奏してる

かどしゅんたろう(かどしゅん) をドラム
伊藤千明 をベースに呼びました。

かどしゅんは多分現在最も売れっ子なドラマーの一人で、
まあ、彼のスケジュールメインに日程を組む程で(笑)
元々上手いからバンドに誘ったのだけど、
一緒に演るようになって、変拍子とか、跳ねるリズムの解釈と演奏とか、
時には図に書いて、一緒に遅いリズムから練習したりしてるんで、
僕的には現在日本でナンバーワンドラマー!
この曲でも微妙なエイトビートの中の揺れと難度Eなフレーズを決めてくれてます!

千明ちゃんはまだ20代半ばながら、僕の難しい要求やフレーズを弾き熟す
末恐ろしい女子で、今回はおおよそフレーズは僕がデモで弾いてたやつなんだけど、
それを女子の感性とタイミングで表現してくれてるところが
上にのる8人の女子達の声の良いベースになってくれてて、
僕が弾くとこんなにマッチしなかったと思います。
ベースが音楽の要なんだけど、要なだけにボーカルとの相性が重要だと僕は思ってます。
千明ちゃんグッジョブ!

シンセサイザープログラミング 飯塚啓介
けーすけは、僕のソロアルバム制作時、愛弟子のアレンジャー塚崎 陽平に紹介された
孫弟子で、仮面ライダーフォーゼのENDLESS PLAYとかここ数年色々一緒にやってるんですが、
Perfumeのライブのバンマスとしても有名。
今回は彼が特に良い仕事してくれて、オープニングの第九の打ち込みは、
僕の、歯医者でかかってるようなクラシックでこの先の治療への不安を診察台であおる様な、
そして治療後の喜びに続くような、、、(ここまで言ってなかったかな?)って雑なオーダーに
見事に答えてくれて、圧巻はそれをギターソロ部分に再度持ってきたとこですね。
作者の僕もギターソロのコード進行に第九が乗るとは思ってなかって、
こういう驚きの組み立てが出来るミュージシャンは大成すると思います!
クリエイターは攻めないとね。

そしてオケ録りとミックス等、
檜谷瞬六

檜谷君は僕が偶然、ウルトラマン80体操って曲を作った時出会ったエンジニアで、
ジャズ畑で育ち、ニューヨークでエンジニア勉強たっていう日本では稀な経験してる人で、
近年僕の仕切りの作品の全てを彼にミックスしてもらってます。
僕のスタジオを唯一彼には貸すくらい。

今回は生演奏で、生演奏って勿論最高なんだけど、瞬間瞬間ドラムの音量とか全ての音色も
どんなに上手い演奏でも違うし、それがハートにハードにダイナマイトなんですが、
ボーカルが8人でハーモニー等含めると、凄い録音チャンネル数で、
今のアイドルブームはコンピューターの録音、再生、編集ソフトの進化の上に
成り立ってると僕は思うのですが、
どんなにチャンネル数が増えても出口はステレオのスピーカー2個は変わらない訳で、
よく若手のクリエイターに言うのですが、コップに入る水の量はいつも変わらないと。

ただ昔と違うのは、コンピューターでミックスのリコール(再現)が容易なので、
1日で無理矢理徹夜して終わらせなくても、いいって利点も有り。
今回はこだわりにこだわりぬいて、なんとミックス3日やりました。
(徹夜じゃないです。ざっくり1日8時間くらいx3くらい)
ちなみに
ボーカルの録りはいつものエビ中のスタッフにお願いして、ある程度構築したものを頂いてます。
3日の内訳は、勿論パラレルに全部平行進行はあるとして、
メインは初日、基本となるリズム部分の調整。
(この時点のミックスがロボサンの記者発表時に流れてます。)
二日目、沢山のボーカルトラックの調整。
三日目、その他ギター、シンセの上物のあり方、全体のバランス。

この曲の裏のテーマとして、現代のアイドルカルチャーらしく、
音楽も情報量過多でいくつかの別のメロディーと楽器が同時進行して
それらが見事融合してるところを意識したので、
なかなか、時間のかかる仕事だったのですが、

我ながら、チームTAKUYAで良くできた仕事だと思います。
数年後にエビ中のあの曲でガラッと認知度変わったよね的な
一曲として末永く愛されますように。



ギターの説明は忘れてましたが、僕なんで、
いつも通り賛否両論上等のTAKUYAクオリティーになってます。

よろしくお願いします。

https://www.youtube.com/watch?v=HYqDLm0sNDA