愛しのダンスマスター終演 | 稲妻レッグラリアート

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梅棒・塩野拓矢の活動記録

梅棒・梅澤裕介主演舞台「愛しのダンスマスター」終演いたしました。
振付として参加して数曲振付と言うのは何度もありますが、

脚本・演出:石山英憲(Theatre劇団子) 
振  付:塩野拓矢(梅棒)
って感じでスタッフクレジット二行目に名前を載せていただいたのは初めてだと思いまするな。

まぁ夏にありましたリリカルスクールのゼップダイバシティの時はステージング&振付てことでクレジットの上の方に書いてもらいましたがこれはライブ演出ってことで。

お芝居の舞台でこれは初だったなーそういえば。

ご来場頂きましたお客様皆様心から感謝御礼申し上げます。
私この度「愛しのダンスマスター」振付をいたしました


「塩野拓矢」


「塩野拓矢」です!

名前だけでも覚えてくださいお願いします!ペコ

振付、ダンサー、俳優を生業としております。俳優はまだよくわかってません。



さて、今回の「愛しのダンスマスター」振付として参加したわけですが、
常々一番大切にしていること
「振付≠ダンスナンバー」
もちろんダンスナンバーを振付することもありますが。

この作品は特にそこにこだわって創ろうと思いました。


ミュージカルが嫌われる原因としてよく言われる「唐突に歌いだす」ってのがあります。
タモリさんが言ってたあれですね。
僕も同感です。
ダンスにおいてもきっとそれはある。
でもそうじゃないミュージカルもあるじゃないですか。
なぜそうなるのか。演出?芝居力?さっぱりです。


とにかく浮かないようにすること。
そしてどうせ創るなら演劇×ダンスで相乗効果を狙う。
芝居からシームレスにダンスにつながって、ダンスで気持ちを加速させ次のシーンにつなげる。
そして芝居でエネルギーを高めて音楽を呼び込んで、踊りで増幅させる。
欲しいときに音とダンスがくる。そんな演劇。

台本読み込んで読み合わせに参加してイメージ膨らましてシーン観ていろいろ情報あつめて。
初演の映像があったというのは相当大きい武器でしたね。

どう映ったかはお客様の判断に任せるとして、個人的にはダンスが芝居を加速させたとして合格点かなーと。
得意技は自画自賛です。



とま振付ってえらそな立場ですけど、所詮は裏方で。出演者に「振り」という記号、言語を渡すのが仕事でして、それをお客様に伝えていただくのは他でもない出演者の皆さんなんですよね。

だから僕のメッセージがお客様に伝わる、伝えてもらうために出演者に練習してもらうし、振り固めなる作業を行いますし、様々策を巡らすのです。

渡して終わりでそれもまた一つの形ですけど、「ダンスよかった」って言われるのは出役が踊りきってこそでる評価ですし。



だからこそというか、好評というのは出演者の為にある評価で。
「出演者のダンスがすごかった!」
「キレキレだった!」
「○○さんダンスかっこよかった!」
って出演者が輝いたときに出る反応がとっても嬉しいというか。

出演者を輝かせるのが僕の仕事でもありますし、つまり出演者がダンスほめられたらそりゃ私も嬉しいわけですよ。ツイッターで「愛しのダンスマスター」検索してダンスよかった!って言ってるツイート片っ端からファボったり

はしてませんけど笑
エゴサしてにやついてるのはほんとですけどね。


あそこの構成がすごかった、とかあの振りかっこ良かったとか
そいうのは割とどうでもよくて、そりゃまもちろん嬉しいですけども、でもそれよりも
「出演者がキラキラ踊っていた」
てのが一番嬉しいことでして。

こういうとこで振りそのものや構成を褒められちゃうのはある意味失敗ともおもってまして。
もちろん有無を言わさぬ良い振付ってのはありますしそれは置いといて、

輝けるまで、僕の振りを練習してくれた。自信つくまで躍り込んでくれた。
そしてステージでお客様に伝えてくれた。


裏方としてこれ以上ない幸せですよこれは



そんな出演者のみんなには感謝しかありません。
私のクセの強い振付を文句一つ言わず追ってくれて
スケジュールタイトすぎてなかなか顔出せない中、みんなで結束して躍り込んでくれて
ダンス不慣れって言っときながらも、舞台で堂々と踊れる程、ツイッターで「○○さんダンスかっこ良かったです!」って感想が出る程高めてくれて
そしてダンス得意な人たちがみんなをまとめて引っ張っていってくれて

なんと素晴らしい座組だったことか。
この座組でなければなし得なかった作品。
私こそ出演者のみなさんに感謝しかありません。

本当にありがとう。この座組に振付参加できて幸せです。



そして今回アンサンブルでありながら、まるでアシスタントであるかのごとく、鬼神の働きを見せてくれたダンス隊長「佐藤一輝」と「新木美優」、そしてヒロインでもありながら抜群のダンス力とセンスをもつ「梅田悠」。
この三名には特に感謝をしてます。

彼らのがんばりと責任感とダンス愛がなければここまでダンスシーンは底上げされなかったでしょう。
本当に本当に大きな力でした。感謝。大感謝です。



今日ね、終演後楽屋に飛び込んで出演者みんなに挨拶行ったんだけど、みんな晴れやかな顔してるくせに僕みたら苦い顔して「間違えました」って言うんよ。

ぜんぜん気づかなかったよ。
間違えたとこ。

「えーそっすかーけっこうまちがったけどー」

みたいなこと言うんだけど、みてて間違えに気づかないってのはたくさん練習した証拠なのよね。
振り間違えたらみんなと揃わなくて浮く訳だけど、浮く前に正しい振りに戻ってくる。
なんですぐ戻って来れるかってたくさん踊りこんで
「踊りを体で覚えてるから」
なんだよね。
それこそダンスマスター胡桃沢が言ってたやつ。

本当に感動しました。
みんなめちゃくちゃかっこよかったなー。
梅澤胡桃沢かっこよかったなー。

かっこ良く踊る芸能クラス、西条理事長、阿久津先生、新聞部、アンサンブルのみんなを観てるだけでぐぐぐっときて
最後の戦いのシーンの合わせはもう涙腺ぶっこわれてた笑


とま
大変な本番でした。
梅澤くん。本当にお疲れでした。
素敵でした。かっこよかった。声心配だったけど、それでもかっこ良かった。
おつかれさまでした。


こんな熱い舞台みせられちゃったら私もがんばるしかない

ってことで
ミュージカル座「ロイヤルホストクラブ」来週です。
思ってるより喋りますし、登場します。踊ります。
結構重要なとこにいます。いい役です。
詳細はこちらをクリック
10/29~11/1、光が丘IMAホールです。


ぜひお越し下さい。