久々の司会でした
昨日はある企業さんの開業20周年記念パーティが蘇州の太倉という街で行われ
そこで僕は司会を務めさせてもらいました
パーティ中一番驚いたのは
日本本社からパーティの為に中国を訪れていた社長さんが
挨拶をした際
日本語だけでなく、流暢な中国語、英語でスピーチし始めたことです
日本の企業と言っても
当然現地の社員さんはほとんどが中国人ですから
中国語でコミュニケーションを取るのが一番なのでしょう
でも僕の知る限り
日本の企業の社長さんであれほど巧みに中国語を操れる日本人というのはほとんど会ったことがありません
実際ああいった席上での日本人の挨拶の場合は
大抵が日本語のみか、簡単な中国語を軽く話す程度で残りは全て日本語でスピーチし、通訳を介す
というのが主流ですが
昨日の社長さんは違いました
中国で駐在している日本人は数多くいるけれど
本当に中国語を上手に操ることが出来るレベルまで自身の中国語を昇華させている日本人の割り合いは
残念ながらかなり低いのも事実・・・。(´д`lll)
それだけにあのスピーチはきっと現地社員の心を
20年という会社の大きな節目に更に掴んで強固なものにしただろうし
個人的には本当に素晴らしい会社の記念パーティに参加をさせてもらったなという思いです
日本人で中国語を話すことの出来る人たちの能力の平均値は
中国人で日本語を話せる人たちの能力の平均値に比べた時
残念ながら間違いなく圧倒的な差で日本人の語学能力が劣っています(°Д°;≡°Д°;)
幼少時より母国語を2つ話す環境で育ったというようないわゆるハーフや華僑のような先天的要素に恵まれて語学を習得した人を除き
ある程度の年齢になってから
語学学校や留学にて語学を学んだ後天的環境にて第二言語を習得した人たちの中だけで比べても
例えば中国の現地大学の日本語専攻を4年間経過した中国人の話す日本語レベルは
僕たち日本人と普通に日常会話が難なく出来るレベルです
事実、日本に行ったこともないのに日本語が非常に達者な中国人に中国にいれば山ほど会うことが出来ます
じゃあ日本人はというと・・・?
大学4年間で中国語を第二言語に専攻していた人の中で
中国人と日常会話が出来る卒業生の割り合いは恐らく皆無でしょうね
中国への留学や駐在を含めて現地に携わっている日本人の中でも
当然ある程度の言語能力はあるにしても
日本に住んでいる中国人レベルで中国語を自由に操れる日本人の割り合いと言えば
僕の周りを見渡しても正直ほとんどいないでしょう
昨日は何だかそんなことを
あの社長さんのスピーチから考えさせられ
そして同時に
語学の習得=その国の文化や習慣への溶け込みの入り口=相手への興味&関心の深さ
こんな事を考えさせられました
尖閣問題とか
中国はああだとかこうだとか
色んなことが目の前を飛び交う時期ではありますが
そもそも僕のように中国に根ざしている人間の中でさえ
いったいどれだけの日本人が中国人を理解しようと努力しているのだろう?
少なくても中国で稼ぎたい、ビジネスしたいと考えている人たちは
尖閣問題やその他もろもろの否定的意見を言う前に
もう少し中国語を勉強する!
そんなことから始めないといけないのかもしれませんね