今でも頭に強烈に焼き付いている過去がある。
当時5年生くらいだったか。
父親に連れられて、奈良の大峰山という修験山(修行のための山)を登った。
ガケを命綱なしで登る、命綱を腰に巻いてガケから釣り下ろされるなど、普通では考えられない行を体験した。
しかし、今から言うこの行だけはあり得ない。滅茶苦茶ヤバい。死者が出たという噂も。
ガケの上に大きな丸い岩があって、その周囲に、そのガケから20cmくらいの狭い道ができている。何とその道をぐるっと歩いて渡るのだ!
もちろん、落ちたらガケから真っ逆さまである。
立会人がいて、命綱必要のあるなしを見抜くのだが、僕は何と命綱なしで!
しかし、当時はなぜか怖いとも何とも思わずにやり終えることができた。
いま思えばよくそんなことができたなあと思う。
信じられない。
度胸があったといえば聞こえがいいが、ただ単純だっただけかもしれない。
今でも思い出しただけでゾクゾクする。
なお、この「回り岩」の修行には、ある言い伝えがある。
それはここでは伏せておくが。