パパ おはよう
結局
年を越してからずっと
テレビを一度もつけず
いや、実はコンセントさえ抜いてて
そして
あれだけあちこちつけていた電気も最低限。
なんなら真っ暗いなかでパソコンの光だけで過ごしてたりする
何があんなに恐怖だったんだろう
暗闇と静かさが
恐れでしかなかった
こどもたちが自立して家を去って
あなたがいなくなって
あなたが自死したその場で私は毎夜を過ごしている
それは
もしかしたら不可解な行動なのかもしれないけど、
その場所は
パパが最後まで精一杯生きた場所なのだと思っているよ。
でもそう思ってても今までは
紛らわし、ごまかさなければ
たぶん乗り越えられなかったんだね
でも
もう大丈夫
私、変われる
だから
パパ
これからも
一緒に暮らしててね
お孫ちゃんが
この家で遊ぶ姿を
楽しみにしながら
一緒に歳を取ろうね
パパ
今日も精一杯
生きるよ