時間があれば、やりたい事ができたり、良い仕事ができるのかというとそうでもない。
実際に手を動かしている時間自体はそれほど多くなくても、多くの時間を費やしている事もある。
ああでもない、こうでもないと悩んでいる時間もあれば、自分の中で「やろう!」という気が起きるまで時間がかかる事もある。
エンジンがなかなか掛からなかったり、掛かったはいいけどアイドリングをかなりしないといつエンストするか分からないような状態、そんな時間が結構あったりする。
その間は、目の前のこととは違う事をしてお茶を濁してしながら、自分の心や体が温まったり、満ち足りて湧き上がってくるのを待ったりしている。
そうした時間が取れないと、自分では好きな事なはずなのに、なんだかやらされている感を持ってしまう。
しまいには、好きだったはずのことが嫌いになってしまう。
好きな事だったら寝る間も惜しんでやるはずだ、すぐにでもやるはずだ、とは必ずしもならない。
好きな事であっても、取り掛かるにはそれなりのパワーがいるし、そのパワーを生み出すためのエネルギーも必要になってくる。
外の天気が雨だったり晴れだったり、暑かったり寒かったり、といったことだけでも、自分の気持ちに微妙な変化が生じて、一歩を踏み出す時のエネルギーにも影響してくる。
部屋の中が寒くても、暖房をつければだんだんと温まってくる。
体を動かすときにも準備体操をすることで、体がほぐれてくる。
何かにすぐに取り掛からず、ぐずぐずしている自分をダメだとついつい卑下してしまう。
ぐずぐずしているのは、アイドリングの時間なのだと。
ただ、十分にエネルギーが満ちているはずなのに、一歩が踏み出せない時もある。
ちょっとしたことが引っ掛かっているだけかもしれない。
木の枝に服が引っ掛かって前に進めないみたいに。
何かをきっかけとして、スッと外れて前に動き出せることもあるし、なかなか進めず、ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるような状態でエネルギーばかり消費してしまう場合もある。
なんとなく無為な時間を過ごしていると感じた時、果たして自分はアイドリングをしているのか、エネルギーが満ちていない状態なのか、それとも何かが引っかかってのか。
自分の今を少し確認してみた方が良さそうだ。
今日のブログも本来なら時間に余裕があったはずなのに、書き出すまでに時間がかかった。
どうも、今回はアイドリングの時間が必要だったようだ。