自分で言っていることとやっていることが一致していないと、どうも気持ち悪い感じになる。
特に人に指示するような立場なのに、自分が真逆なことをしていると後ろめたさを感じたりする。
自分が言っていることがまだ自分自身でも十分にできていない、ということなら、「自分もまだできていないけど、一緒にやっていこう」と前向きに捉える事ができる。
真逆なことをやっていると、他人だけでなく、自分自身にも説明がつかなくなる。
ただ、どうも言っていることとやっている事が真逆であっても、それに対して忸怩たる思いをしていると言った事が全くない人もいるらしい。
自分でルールを作って、人には守れと言っておきながら、自分で平気でルールを破るみたいなことをしてしまう人もいる。
言行不一致は自分の中に罪悪感を生み出す。
ただ、一方で罪悪感を持つ事自体が自分を苦しめる源でもあったりする。
言行不一致のから来る罪悪感よりも、罪悪感から来る不快さを取り除く事が優先される事があるのかもしれない。
罪悪感と不快感はそもそも別個のものだ。
罪悪感を払拭しようとして自分の言葉に責任をもって行動しようとすることと、自分を心地よい気分にさせるための行動も別物だ。
自分の心地よさを最優先とした時、言行不一致なんて関係ないとなってしまうのかもしれない。
しかし、そうした振る舞いに振り回される側はたまったものではない。
振り回されないためにどうすればいいのだろうか。
まともに批判しても、そもそも批判を屁とも思わないのだから、暖簾に腕押しの状態だ。
となれば、出来ることはなるべく距離を取ることしかないのかもしれない。
言行不一致に振り回されて自分を疲弊させないように。