自分に自信を持つことは大事なことだ。
やってみてできた、という事がどんな小さなことでもあれば、その成功体験は自分への自信につながる。
自信を持つということは、自分の存在を認め、自分を肯定することでもある。
下支えとしての自信があれば、ちょっとした間違いがあっても立ち直れる。
ただ、自分への自信がいつの間にか過信になってしまうことがある。
表面的な成功体験がもたらす自信が過信になりやすいのだろう。
これをしたら上手くいった、といった事があると、それを自分の中でメソッドとして確立させようとする。
そして同じようなことをして、2度3度と上手くいけば、もう自分の中で確固としたセオリーになる。
しかし、前提条件が変わってくれば、自分の中にある成功方程式のようなものはあっという間に崩れてしまう。
自信が過信になってしまうと、自分のやったことを自分の中だけに留めるだけでなく、他人にも自分のやり方を押し付けてしまう。
そこで拒否されると、途端に自分の中の自信が崩れ去ってしまうし、また、自信が崩れるのを恐れるため、逆ギレを起こしたりしてしまう。
相手に拒否されても、あるいは自分のやり方への明確な欠点を指摘されても、それでも揺るがない自分への自信。
そうした自信というのは、「これをしたら上手くいった」という成功体験よって得られる自信とは違うものかもしれない。
ただ、自信の獲得の端緒は「これをしたから上手くいった」ということからだ。
そうした成功体験による自信によって離陸したら、もう少し別の次元の自信にシフトしていく必要がありそうだ。
これをしてもしなくても、上手くいってもいかなくても、揺るがない自信。
下支えとしての自信。
いつまでも成功体験による自信のままだと、ゆくゆくは周囲の迷惑になりかねない。
そんなことを思ったのです。