「議員定数削減」…何の意味があんの??? 「年収の壁〇万円」…各党の主義主張ゲームっすか? 「〇〇の人たちに給付金支給」… それもイイけれど本質論は?
日本という国は,近い将来に,国の活力を担う世代が
大きく減じることになります。
いまのこの国は,1960年代から1992年頃にかけて享受した
「人口ボーナス」をすでに失っているとされています。
「人口ボーナス」という多大の報酬・恩恵に与かることが,
「もう無理」なのが日本の現状ざます。
そういった大きな問題に加えて,
昨今の著しい諸物価の高騰,気候の大変動,地球の温暖化,
大規模な自然災害が発生する蓋然性の高まり,
「武力行使」の方向性が明確になりつつある国際情勢…等々,
数え上げれば両手でも足りない程に,
喫緊の課題がありまくるっていうのが,目下の状況です。
そして,それらの問題は,
この先に速やかに解消・減少していく気配はありません。
むしろ,新たなる難局が出現して,
「にっちもさっちも…」状態になるやもしれません。
為政者にしてみれば,いままさに,
対症療法的アプローチではなく,
物事の本質・中核に迫るような根本治療を,
多方面で実践していかないとマズいっ!…という局面を
迎えているのと違いますやろか…???
そうであるにもかかわらず,
政治を本務にしている人たちっていうのは,
誰もが簡単に認知しやすいこと,
つまり,物事の規定の「数や形」を変えることであるとか,
インパクトが大きめのイベントや施設の構想を練ること
なんかに必死になって,
「変わった後(After)の状況=その人・その党の功績」
「手がけたイベントや施設=その人・その党の実績」
…としたいという思いが強すぎるのでは???
…と,感じてしまうアタクシです。
たとえば,国会議員の定数削減問題。
なぜ減らすべきなのか,減らすことの意義がどこにあるのか,
…等々が十分に伝わってこないまま,着地点(議員数を減らす)
だけが,やたらと強調されている感を否めません。
…なので,
「国会議員の数を減らすという画期的なことを為したのは,
わたし(わが党)であ~る。どや,凄いやろ⁉」
…っていうのが,本音なんとちがうん?
…と思ってしまうわけであります。
議員定数削減を声高に叫んでいる人っていうのは,
他の方面でも,自分(自分の党)の実績に注目してもらって,
ヒーローになることだけが眼目なのでは???
…という疑念を抱いてしまう言動を,しばしばとっている。
アタクシ自身は,そう捉えています。
だから,「なにがセンターピンやねん!」という思いが
ありますね。
大阪の『都構想』にしてもそう。
「二重行政の解消等を実行したいのであれば,
わざわざ看板すげ変えて『大阪都』と名乗らなくても,
『府』のままやればエエやん。」
「問題自体を解消することよりも,自分が統治している間に,
『大阪都』を発足させるという野望のほうが,
数段強いんとちがうか。わたし(わが党)が,『大阪府』を
『大阪都』にしたのであ~る。どや,凄いやろ⁉…と
言いたいだけのような気が…」
そういった思いを払拭することができません。
いま,議論の的になっている『年収の壁』。
それだって,
『壁』問題に重点を置いている人たちの主張の端々から,
「わが党が,所得税がかかり始める基準を〇〇〇万円まで
Upしてあげたのであ~る。どや⁉」
…という本音っぽい部分が見え隠れしてます。

一定の要件を満たしている人たちに対する
給付金の支給についても,似たようなことが言えますね。
まぁ,いずれにしても,
どの政党も,『自己満足』・『自己陶酔』の域を出ていないように
感じます。
政治の世界に身を置いている人たちが,
鼻息を荒げていることっていうのは,
「それ自体がわるいことだとは,べつに思わないけれども,
一所懸命になるポイントがそこだけっていうのは,
どうなんですか⁉ ]
「それって全体からみれば,枝葉的な案件なのではないですか?
もっと事の本質に迫ってくださいよ…」
「その主張って,高等学校の生徒会でも導き出すことができる
内容なのでは…⁉」
…という感想をもってしまう事案が,少なくありません。
規模が大きな組織において,エラくなった人の中には,
「自分が権力を振るうことができる期間中に,
多くの人がすぐに認識できるような変化をもたらして,
この俺がやったのだ!という,はっきりとした痕跡を
残したいっ!」
…といった野望に燃える御仁が,わんさかいると思われます。
必要以上に立派で,どデカい施設(ビル等)を造りたがる
エラいさん…,いっぱいいます。
アタクシがかつて在籍していた組織にも,そげなお方がいました。
政界に影響を及ぼすことができる立場にいる人には,
外面的事象(数や形の表面的な変化)ばかりに気をとられずに,
いまこそ,ベクトルを,諸問題の「本質」・「核心」に向けて
いただきたいっすねぇ~。
政治の世界で,いま示されている方向性っていうのは,
意地悪な言い方をすると,
「皆さん,どうです! 俺って(わが党って),やっているでしょ!
やっていますよね!」
…という「やってます感」創出のためのもの…と見えなくもない。
「自己顕示」の為だけに,税金使って政治ゲームやってんの⁉
…と愚痴りたくもなりやす。
一般の人たちに認知されにくいことであったとしても,
「希望のもてる社会」を構築するために,
地道に種をまいていって,長いスパンで花を咲かせるスタンスが,
大切なのではないでしょ~か。
バンっ!(力説のあまり机を叩く)
蛇足ながら…,
自分なんかは,これからは,
第一次産業(農業・漁業・林業等)に直結している学校・
学部(農業高校,水産学部,その他)に,
思いっきり光が当たるようになっていったらいいのに…
と思っています。
農業や漁業とかが,
「大切だしカッコいい~から,それやりたいっ!」
…と心底から思う若人が,バンバン世に出てきて欲しいもんです。

まぁ,そのためには,大人の側が,
そのための機運を盛り上げる努力と創意工夫をしていく
必要があるのでしょう。
…ということで,
本日のナマイキ劇場を締めさせていただきます。♬
























