宝塚という「まち」の歴史の回顧展
単にノスタルジーに浸るだけではなく これからのTAKARAZUKAを考えるよい機会になりました 故きを温ねて新しきを知り得たような気が…
先日,宝塚市立文化芸術センター(たからば)で開催されていた
『まちの歩み・まちの光景・まちの記憶~私たちのまち「宝塚」~』
…と銘打たれた,街の歴史の回顧展に参加してきました。
「宝塚」といいますと,いまでは,「あぁ,歌劇の街ね」と
語られることが圧倒的に多いのですけれど,
かつては,宝塚歌劇の他にも,人々を惹きつける要素が
複数ございました。

実は,宝塚ってぇところは,由緒のある温泉場として
名を馳せていた時代があったのです。
市の北西方面から南東方面に向けて流れている武庫川の付近
(いまの湯本町とか栄町,武庫川町,中州あたり)には,
温泉宿がひしめいて,そこで多くの芸妓さん達が,
訪れた客人のもてなしをしていた時期があったのだとか…。
そうです!
昔の宝塚は,まさに「温泉の街」であり「保養の街」であった
のです。
この地から湧き出る温泉の泉質は,かなりGoodなようで,
有馬温泉のそれと同等だといわれています。


宝塚は,「文化・芸術・娯楽」との親和性が高い土地柄で,
いっときは,「映画の街」としての側面も持っていたのです。
市内には,大規模な撮影所があり,映画館も複数存在していた
らしいっす。
そして,娯楽の場として有名だったのが,
「宝塚ファミリーランド」という巨大遊園地です。
ファミリーランドは,宝塚のアイコン的な役割を果たす
施設でしたね。


まだまだありますよ~。
宝塚ってぇところは,『お屋敷の街』でもあったのです。
雲雀丘などには,有形文化財として指定を受けるほどの洋館が,
わんさと建っていて,そういったエリアは,
モダンな雰囲気がムンムンしていますね。
桜ガ丘という西宮市との境界に近いところには,
旧松本邸の立派過ぎる建造物が佇んでいます。

宝塚には,お寺や神社等もたくさんあります。
そのことは,阪急宝塚線の駅名をみても頷けます。
「中山観音」・「売布神社」・「清荒神」…と三連発!

おまけに,この地には,「現役」の施設として,
「阪神競馬場」という,ギャンブラーにとっての聖地もあれば,
「武田尾温泉」という「秘境的お湯処」や,
鉄道の廃線跡を活用した秘境探索的ハイキングコースだって
あるのです。

そうそう,忘れてはいけないのが,炭酸水。
宝塚は,炭酸水の代表格である「ウィルキンソン タンサン(炭酸)」
発祥の地でもあるのです。

他にも紹介したい事柄はありますが,キリがないのでこの辺で
ストップ。
宝塚の歴史回顧展におけて掲げられていたいくつもの写真を
通じて,宝塚がもっている歴史の深さや,この地が育んできた
独特の情趣,街が持っている潜在的なパワーのようなものを,
ひしひしと感得することができました。
それとともに,アタクシが感じたのは…,
「単に,昔を振り返って『懐かし~っ!』だけで済ますのでは
勿体なさ過ぎる。これだけの歴史と,これだけの種類の異なる
複数の魅力を備えているアドバンテージを,
これからの街づくりに活かさない手はない。
京阪神各所からのアクセスも良好だし…。
遠方から飛行機で来ることも難しくない(伊丹空港→宝塚)。
PRやプロデュースの仕方いかんで,
宝塚は「行ってみたい街」「ほっこり・ゆったりしたい街」として,
これからグイグイ伸びていくはずである。伸びしろは大きい!
まずは,市内のお山からどんどん湧き出てくれている泉質の良い
天然温泉を,『市の宝』として位置付けて,それがもたらす恩恵を,
宝塚市民だけでなく,京阪神その他の多くの人に提供することを
積極的に推進していくべきではないか⁉
「歌劇+温泉+洒落た街並み+文化・芸術・歴史施設+武庫川河川敷等の景観」等々をパッケージして,効果的なイメージ戦略を
図っていけば,莫大な資本投入をしなくとも,老若男女がワッ!と
押しかけてくれるのでは…」
…といったことです。
ヨーロッパ諸国の街並みが,イカして見えるのは,
スクラップ&ビルドをひたすら繰り返して,常に新しいモノを
追い求めてきたからではなく,古きよきものを貴んで,
その地の歴史と文化を大切にしてきたということが大きな要因に
なっていると思われます。
宝塚は,ヨーロッパ的な価値観でもって,独自性のある伸び方を
していくことが期待できるところではないでしょ~か。

JR・阪急の「宝塚」駅から阪急「宝塚南口」駅にかけての,
武庫川を挟んでの一帯は,瀟洒な景観になっています。
そこには,宝塚ソリオ(複合商業施設)・花のみち・宝塚ホテル・
宝塚大劇場・市立文化芸術センター・手塚治虫記念館・
武庫川河川敷・宝塚大橋・ルマン(名物サンドウィッチ店)・
まるさん松本(美味し過ぎる海鮮料理店)・ホテル若水・
ナチュールスパ宝塚(温泉施設)・
ウィルキンソン炭酸専用特別自販機・宝来橋…と,
魅惑のポイントがギュッ!と詰まっています。
お金を落とさず,そのルートを歩くだけでも,
気分転換(リフレッシュ)することが叶うでありましょう。
武庫川の岸辺でのんびりして,せせらぎを目の前にしながら,
鉄橋の上を阪急電車がゆったりと渡っていくのを目にするのも
よし。
ナチュールスバ宝塚で天然温泉に浸かって,さっぱりするのも
一興。

ほんと,宝塚は,歌劇の街だけではないのであります。
ドンっ‼(机を叩く音)。
いまある(観光)資源を有効活用して,街の魅力を高めないと
いうのは,「宝の持ち腐れ」であり,ひじょ~にMottainai。

文化芸術センターでの回顧展に参加して,
「歴史を知ることは,街の未来を考えることでもある」
…ということを,強く感じたアタクシでございました。
P.S.
2026年の7月から,老朽化対策等のために一時閉館することに
なっているナチュールスパ宝塚さん,再開の時期の目処がたって
いないということですが,「コスト削減」等の錦の御旗のもとに,
永久閉館となるような事態だけは,
ぜ~ったいに避けてくださいね。

心身に不調を抱えているアタクシにとっての
ナチュールスパ宝塚は,どの処方薬にも勝る
「天然のお恵み」なのですから…。
故・長嶋茂雄さん的に「ナチュールスパは永久に不滅です!」と
言いきっていただきとう存じます。















