なにげに「光る君へ」にはまっている。
今回の大河はこの最近じゃ低調だなーなんて思っていたのに、見始めると、これがなかなか。少なくとも途中でやめられない。
歴史の大枠としては学校で習ってるわけです。
「道長」「頼道」の摂関政治がかつてないほどの栄華をきわめて、平等院鳳凰堂をつくったり、「望月」の歌を詠んだりとか。「紫式部」が「源氏物語」を書くとか、そういうざっくりした日本史知識。
そういう受験勉強知識が、物語詳細で展開されることで、どんどん周辺知識が増えてくるわけ。
これが、「大河ドラマ」が「国民のお勉強」だと言われるゆえんでしょう。
やっと「源氏物語」書き始めたとか、道長が摂政だか関白だかになるのはまだかとか、頼道でてきたーとか、結局「大河」の楽しみとは、「よっ待ってました!」感?
あるいは、「そうか、そういうことだったのね」感。
たとえば、当時の「天皇」は、若い頃になるから(藤原家に戦略的に若い頃から担わされるから)、周辺の役人たちの発言力が相当強い。
一条天皇は「あとはまかせる」「好きにせよ」系ばっかりで、奥さんと遊ぶのが生きがい。
お気に入りの「定子」ちゃんが生きていた頃は、「定子」ちゃんと遊ぶことばっかりで、「定子」ちゃんが亡くなったら、もう抜け殻のようになって。チャンスとばかりに左大臣道長が自分の娘の「彰子」を(あきこという名だが暗い)を嫁がせるも、くいつきがイマイチ。
そこで、戦略的に放たれた、自分の「元カノ」大作戦です。
「評判の物語作家」を彰子付き女房とすることで、天皇を遊びに来させようという、代理店イベント方式。
藤原道長という人が、いかに「作戦」立案に優れた、スーパーコンサルタントであったかがわかります。
武力は使わない。
人脈とコネ。
これが平安京中興の祖のやり方かー。
歴史の授業では、「藤原家は、自分の子どもを、天皇家に嫁がせることで、実質的な権力を持つようになった」的なことを、習いますが、そのときは「へーそうなんすか」としか思いませんでしたが、今回の大河ではそのへんの「やりくち」が事細かに描かれていることで、すんげー心から納得するのです。
結局、「天皇を(子どもの頃から)骨抜き」にして、自分たち藤原一家が「天皇のおじいちゃん」でもあり、「おかあさん」でもあり、「おじさん」でもあり、という状態にしちゃえば、「天皇」を「洗脳」することもできちゃう。おまけに、「流行の物語」を、自分の元カノに書かせて、「物語中毒」にして、「サブリミナル効果」?も狙える。マジでどっかの放送局とか広告代理店のような。
特に「天皇のおかあさん」になるというのがスゴイことだというのが、吉田羊の存在感でよくわかりました。
「国母」と呼ばれてましたか。
だから競って「入内」させたいわけですね。
道長は、「自分の仲の良いお姉ちゃん」を「天皇の母親」に仕立て、さらに「自分の嫁さん」を「次期天皇の母親」にする、という「ダブルチャンス」にあったわけですね。
自分の手は汚さず、一番おいしいところだけをもっていく、うますぎる戦略。
そりゃ満月も欠けない。
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2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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