成績が「上がる」ことは楽しいが「常に上でいる」のは苦しい | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

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2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

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前から思うのですが、

受験勉強の「醍醐味」というか「楽しさ」とは、

「成績」が「上がる」ことにあります。

いや、「あたりまえ」ですけれども。

ポイントは、成績ランクが「上位にいる」ことは「これから順位が下がる不安」があるので必ずしも「楽しくない」けれども、「下位」にいた人はちょっとの努力で簡単に「上に上がる」ので、そっちの方が「楽しい」ってこと。

 

たとえば、受験勉強を始めたばかりの頃、偏差値30台の底辺ビリギャル男だったりしたのが、

ちょっと勉強すると、すぐに偏差値40台になります。

え? ちょっと勉強しただけなのに、偏差値が10も上がった!!!

「勉強なんて簡単じゃん!」

「たのしー!」

・・・という時期は、ホントに嬉しいものです。

しかも、それほど大変じゃない。

 

さらに、その偏差値40台も、ガッチリ勉強すると、偏差値50台になったりする。

やったーーーー!!!

すっげーーーー!!!

つい2ヶ月前までは、偏差値30台だったのが、偏差値20も上がっちゃったよ~!!!

天才じゃねーの???

ジーザスクライスト!!!!

 

という頃も超楽しいものです。

勉強してよかったなーとつくづく思うタイミングです。

受験勉強ってマジ楽しい。

最高のゲーム、と思うものです。

 

・・・・しかし。

普通は、その偏差値50台からはなかなか上にあがりません。

なぜなら偏差値50台とはたいていボリュームゾーンで、層が厚く、ライバルが一番多い層なのです。

いわば「ギューギュー詰めの満員電車」で「降りまーす」とうごめいている状態。

人が多すぎて動きが悪くなるのです。

 

それでも、勉強はすればするほど、少しずつ上昇もできます。

ただ、ある程度の「自分なりの限界」みたいなものも視野に入ってくるものです。

 

・・・・仮に、成績がもっと上がって、トップ層に届くような感じになったとします。

私の体感的な話ですが、その「上のレベル」になったとて、

最初の頃、偏差値30から、ステップがボンボン上がり調子になっていった頃の

「楽しさ」みたいなものは、ほとんどなくなっているように思うのです。

昔は「ちょっと勉強するだけ」で、すぐにポーーンと成績が急上昇したのに、

成績が上位レベルのポジションになると、

「勉強をやってもやっても」相対的順序は上がらない。

むしろ「下がり気味」。

そりゃそうです。

周囲の競争相手は「天才君」ばかり。

最初からこの位置にいたような「天才君」たちになると、ちょっと勉強するだけで、もっと遙か高みに行けそうなのです。

こっちは、そういう人たちに必死で勉強しても「ついていくのがやっと」な状態。

 

つまり、「今の高めのポジション」を「維持するだけでも必死」で、「どんだけがんばっても現状維持がせいぜい」で、少し気を緩めるだけで順位は急降下、みたいな状態です。

・・・辛い。

・・・勉強がおもしろくない。

・・・こんだけやっても全然だめ。

・・・鬱だ。

・・・パトラッシュ。

等の展開になったりもする。

 

 

つまり、「下々の存在」から、「一気に駆け抜ける」ような、「成績上昇の局面」では「楽しさ」「幸福感」「充実感」を感じることは(結構誰にでも)できることなのですが、

いったん成績が「(自分なりに)上がり切っちゃった」状態では、「楽しさ」「幸福感」「充実感」は、逆に感じられなくなるのです。

 

これは「成績」に限らず、世の中全体に言えることな気がします。

「上昇」は楽しいけれども、「上のレベル」になったら、「維持だけで大変」で、「幸福感は薄れる」。

それが世の中の真実かと思われます。

「上のレベル」ってのは、「自分にとっての限界レベル」と言ってもいいのかも。

 

そんなことを思いました。

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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