泣くよね~。
高校生ダンスバトル。
私は個人的に、ハナコ秋山+三重高校のダンスが一番好きでした。
優勝のチョコプラ松尾+武南高校も、もちろん素晴らしい。
しかし、高校生とお笑いタレントが跳んだり跳ねたりしてるだけなのに、
●なんでダンスを見て涙が出るのか????
・・・よくわからない。
どうして高校生ダンスバトルで全国のおっさんが泣いてしまうのか、その理由を考えました。
●仮説理由1)懐メロ音楽でバブルなオヤジを落とす
(1)みんながよく知る「歌謡曲(Jポップ)」メインの音楽構成
(2)しかも、中高年ウケ狙い90年代前後の曲チョイスが多い(FNS歌謡祭っぽいセンス)
まず上記のような、「音楽」センスがいいことです。
「お祭り」の時に、いつまでも「盆踊り」だけじゃなくて、「懐かしいヒット曲」がかかると気分上がるじゃん。
近年の若者ダンスブームの象徴でもある「バブリーダンス」は、「六本木純情派」のリバイバルブームすら起こしたわけだし。
「バブリーダンス」で思い出したですが、あの女子高生たちは誰も「本物のバブル」は知るよしもなかったはずなのです。私が「本物の太平洋戦争」を知らないのと同じです。女子高生たちには「バブル」も「戦争」も同じ「歴史の教科書に出てくる話」として等価なのです。
つまり、「バブルを知らない子供たち」が、「バブリーダンス」を「見せる相手」は、「バブルを多少なりともしってるおじさん・おばさん」を相当意識しているはずなのです。
つまり、「バブリーダンス」は、高校生が、お父さんやお母さんに捧げるダンスとして、「歴史」を演じているわけ。
今回の「懐かしめの昭和平成ソング」をメインに踊る高校生たちも、この「バブリーダンス」と同系統にあり、やっぱり「お父さん・お母さんに捧げるダンス」という側面が強いんじゃなかろうか。
会場やテレビでみてくれてる「お父さん・お母さん」への「ありがとうダンス」か?
だから、お父さん・お母さん(特に女子高生の娘のいるお父さん)世代に、響いたんじゃないか?
そういう「裏テーマ」は、全作品に共通していたわけですが、中でも、ハナコ秋山+三重高校のダンスの場合は、直接的な「オモテテーマ」にもなって顕在化しているわけです。
あのストーリーは親の心に刺さるよね。
普通のアニメや漫画や歌やドラマやお芝居にしたら「くさすぎる」テーマや素材なんだけれども、これが「ダンス」くらい間接的で単純な表現だと、ちょうどはまる。
●仮説理由2)フジテレビ(FNS歌謡祭)はバブル世代を見捨てない
既にオワコン化しているとも言われるフジテレビは、昔昔、「月9」や「ひょうきん族」を喜んで見ていたような、バブルを知る中高年の顧客層を忘れない。
あのバブル~の頃のフジテレビは、浮かれた国民の象徴だったのです。みんながお笑い番組のプロデューサーの名前まで知っていた局だったのです。
今じゃあたりまえですが、「女子アナ」をアイドルに仕立てたのは他でもないあの局だったのです。
フジテレビは「昔の栄光」を売るしかない。もちろん、「昔の栄光を知るお客さん」にです。
FNS歌謡祭が何年経っても「バブルの頃の懐メロ」を演奏しているわけです。
しかし、そんなFNSも、若者を取り込むためには、よくわかんない「韓流」のダンスチームや、その真似をしたようなダンスチームやらを、FNSにも取り込まざるをえない。
そんなFNS歌謡祭は、俺たちのフジテレビじゃない、とそっぽを向かれそうな時。
あの軽薄な局は、いつものように、ひらめいたのです。
じゃ、「若者のダンス」を「中高年向きに中高年用の音楽で」やればいんじゃね?
さすがの「いいとこどり」!
いつもその「単純なアイデア」だけで強引に天下をとってきたシンプルな政策!
●仮説理由3)全部嘘。ホントは高校生とタレントがエライ
以上はほぼほぼ冗談で、本質的な理由としては、
★高校生たちの信じられないようなハイレベルのダンス
★がんばってそれについていくお笑いタレント
その努力の背景がうかがえる青春の結晶みたいなもの。
しかも、
★大人数が一糸乱れぬ協調性を発揮して
★スター選手の見せ場もうまくつくり
★圧巻の見せ場の連続
あれはね、感動するわ。どんな曲でも、どんなストーリーでも。
そりゃ審査員も100点つけるよね。
全校100点、全校優勝でまちがいない。
あれみて泣かないのは人間じゃない。
見てないのは、人生の損失なんで、なんらかの手段で映像を見るべき。
あーよかった。
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2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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