「三体」「BLUE GIANT」と原作問題 | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

3/21(木)に大きな仕事を2つ送信して、今年の春は山場を超えた。

ガッツリ休んで次の仕事をちょぼちょぼはじめる。

 

ネットフリックスで配信がはじまった「三体」を見始める。

うーん。

私はこのドラマがこの先超とんでもないおもしろい展開になっていくのを知っているから、続きを見るかも知れませんが、そうでない人だと、このドラマをみて、続きを見たいと思うだろうか?

予告編の映像はすごかったけれども、あれは「すごいシーンだけをつなぎあわせたもの」だからか。

だいたい、あのすごい映像って、ほとんどドラマ内のゲームの映像だしね。

今のところは、「やっぱり原作で読んだ方がずっとずっと良さそうだ」ということです。

 

一方、先日「ブルージャイアント」映画板も見ました。

わたしはこの原作漫画もファンで、全巻買って読んでます。

大好きな漫画。

そういう漫画がアニメ化されたら、ふつう「見ない方がいい」のが定石。

たいていがっかりするから。

しかし、この映画化だけは、各方面からとにかく評判が良かったのです。

それは原作ファンも、なんなら原作者の方も、アニメ映画を絶賛する声ばかりが聞こえてきます。

というわけで、サブスク無料化を機に見てみたのですが・・・・・。

・・・良かった。

良かったどころじゃない。

ものすごく超良かった。

家族全員、涙こらえるほど。

(私は最新刊まで全部読んでいて、長男と奥さんは原作途中まで読んでいて、次男はまったく読んでない)

下手すると原作以上かも。

いやーこの映画はいいわ。すっっっっごくおもしろかった。

 

 

 

ほら、この漫画って、ジャズの漫画なのに、当たり前だけど漫画紙面からは「音が鳴らない」わけじゃないですか。しかし、音が鳴らないのにスゴイ(まるできこえてくるようだ)というのがこの漫画のウリだったわけですよ。

それが、ホントに、映像に合わせて、すごいジャズの音が流れてくるのです。

これがヘボだと最悪なわけですが、実は、この演奏がメチャメチャ良かったのです。

これは音響設備の良い劇場で大音量で聴いたら特に良かったかもね。

 

 

先頃、「セクシー田中さん」問題が起こった時、「原作の映像化」については、いろいろ言いたいことが山盛りだったのですが、私はその原作を読んだこともなければ、テレビドラマを観たこともなかったので、何も言う資格はないと特にここで書きませんでした。

まーでも、たいていのアニメ化・映像化というのは「原作レイプ」みたいなものです。ひどいのが多い。わたしがここでよく引き合いに出すのは「二月の勝者」です。あんなやべーのばっかりよ。漫画原作、原作者に対する「愛」とか「リスペクト」とかが著しく欠けている。

人のふんどしで相撲とってるくせに、えらそうに、改変してくれちゃってたりする。脚本家のダセーセンスでそんな最悪な改悪はやめてくれーとしょっちゅう思う。

ただ、その一方で、「原作」をきわめて丁寧に読み解き、作者も愛読者も納得させるような換骨奪胎で映像化が成功するケースもあります。最近のその代表例は「きのう何食べた?」だと思ってます。

 

 

 

あれも細かい流れは意外と結構変わってるんだけど(わりと大事なシーンの順序がかわってたりもする)、いや、それでも、あれはトータルでホントによくできていた。良い映像化だったなーと思うのです。

 

さらにいうと、「原作メチャクチャ」になってるけれども、それでも「映像化の方がすごくいい」ケースも実はあるのです。それが私が人生で最も尊敬する人、宮崎駿監督。

処女監督作「未来少年コナン」も最新監督作「君たちはどう生きるか」も、原作はまーーーーーーーーーーーーーたくの別物。ほぼ後形無し。タイトルしか同じじゃない。

しかし、はっきりいって、原作の百倍以上宮崎作品の方がいい。

 

「セクシー田中さん」や「二月の勝者」の映像制作者は、「自分も宮崎駿になれる」とか思ったんじゃないか? 原作を借りて、自分たちのオリジナル作品を作った方が、おもしろいものができるとか、不遜なことを考えたんじゃないか?

喝!!!

そんなことができる天才は宮崎駿だけっ

そんなことは普通の人には無理無理無理。

せめて、「きのう何食べた」のスタッフのように、原作の良さを最大限引き出すことだけに注力して作ったらどうか。

今回の「ブルージャイアント」映画板はその意味でホントに良く出来ていた。

 

この映画板も結末部分は、映画用のオリジナルな展開を用意してます。

原作ファンの私もこれは納得。だって映画だしね。その改変はたしかに、2時間の結末ということだったらあってもいいかも。

原作愛がしっかりあれば、そういう気持ちにもなる。

 

漫画「AKIRA」と映画「AKIRA」の結末がちょっと違ったり、

漫画「ナウシカ」と映画「ナウシカ」の結末がちょっとちがっても、

あんまりガーガー言われないじゃん。

どっちも原作者本人による映画化なんだし。

今回の「ブルージャイアント」や「きのう何食べた」で多少の付け足しや入れ替えがあってもガーガー言われないのも同じです。むしろ、よく2時間枠にエッセンスをうまくつめこんだね!! って感じ。

関係ないけど、「婚活1000本ノック」は原作読んだこともなければ、読む気もまったくありませんが、単純にテレビドラマとしてフツーにおもしろかった。原作に思い入れがなければなんでもいいってこと?

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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