論述問題と小論文の時代 | 趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

趣味の大学受験【次男大学受験篇】父子並走日記

2024年長男大学進学。今度は次男の大学受験だ。
在宅自由業20年超オタク系ガキオヤジによる「受験」「育児」放言日記

長男の公募推薦入試などを経て、最近改めて思うのは、近年、年内入試組を中心に、一般入試でもますます重視度が上がっているのは

●論述問題/記述問題(小論文を含む)

についてです。

「マークシート」や「選択問題」のような、「お仕着せの問題形式」は、最終的に「重箱の隅のつつきあい」問題に行き着くことになり、これは、現在の「教育の流れ」には逆行します。

 

「解答者」の生徒達にとっても、「出題者」の先生方にとっても、これから求められるのは、あきらかに「自分で文章を書ける能力」であり、「それによって生徒にどれだけ力があるかを見抜く能力」です。

アホみたいに大量の生徒が受験するアホ私立大学や共通テストのような大量受験試験では、「採点基準」がぶれるわけにはいかないので、「マークシート」や「選択式」を導入せざるを得ませんが、学校型選抜や総合選抜のような年内入試や、国立二次試験のような場合は、受験者数も限られますので、「生徒の文章表現力」を通じて「能力の深さを見ることができる」「記述問題」「論述問題」「小論文」によって生徒を選抜するようになります。

 

だいたいまともな大学に入学したら、「選択式問題」なんてほとんどありません。

たいていは、「論述試験」のはずです。あるいは「レポート」の提出。

よく知りませんが、理系も実験のたびに「レポート」書くんじゃなかろうか。

だから「論述力」のない人は、大学に入る資格なし。

大学の先生方は、「論述試験」の採点には慣れているはず。

 

ちなみに、大学を卒業した後には、もっと「選択式問題」なんてないのです。

一部の「資格試験」などで出会うくらいで、仕事の実務上では、「答えを選ぶ」場面なんかほとんどなく、「自分で考えて」答えを出すことが求められる。

大学卒の多くのホワイトカラーの職種では、「レポート」的な文書作成も多いはず。

たとえば、学歴仕事最高峰である、政府各官庁の「上級官僚」の人たちの多くは、「国会答弁」やら「白書」やら「通達文書」やら「法律作成」「広報」その他、「文章を書くのが仕事」みたいなものです。

「文章を書くのが仕事」なんて、それは別に「作家」や「ライター」だけの仕事ではないのです。

 

民間企業の人たちも、多くは「人を説得する」のが仕事。営業も「人を説得する」し、組織運営も「説得」が仕事。そのためには、「口頭」なり「文書」なり、とにかく「言葉を使う」ことが一番重要なのです。

そこに「選択式問題」も「マークシート」もない。

一番必要なのは、「論述試験」で「正しく的を得た文章」をキチンとスピーディーに自分の言葉で表現していく能力です。

 

といったことを踏まえて、現在の教育は「論述型重視」の方向に舵が切られているわけです。

それにともなって、「総合型選抜」や「学校型選抜」で、「面接」と「小論文」を重視していく大学入試方向になっている。

もう教育で「重箱の隅」はいらない。そんなのは「スマホ」で「オッケーGoogle」とか「はい、siri」とか聞けば済む話なんで。

 

今までは「選抜する側の先生がラクをするために」選択式問題やマークシートが幅をきかせてきましたが、これからはそうじゃなくなります。

 

息子達の定期試験の問題をみても、論述問題の占める割合が増えているように感じます。

「覚えればいい」って試験じゃない。

「自分の言葉で(数式で)、論理を表現して、結論にたどりつこうとする」その過程を含めて評価される時代。

「思考力」ってのは、こういう時に使う言葉かと思います。

「思考力」とは「表現力」ともほとんど同じようなものかと。

前提となる「知識」が「十分な量」頭の中に「整理されて」把握されていれば、あとは、それを「丁寧に」「順序よく」書き出し並べて、それらの「関係性」をうまく配置して、文章化していくこと。その「情報の整理」が頭の中なり、紙面上でうまくできれば、自然と「方向性に対する示唆」や「妥当性の高い発見」のようなものは見えてくるものです。これは別に「天啓」は必要ではないのです。

これが「記述問題」なり「小論文」なりの書き方と思います。

 

 

で、こうした「記述問題」対策に一番やるべきことは何かって、そりゃ言うまでもなく、「良質な本を読むこと」に尽きると感じています。それなしに、「論理力」も「思考力」も「表現力」も身につくわけがない。

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2024年は大変な始まり方でしたが、

これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。

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