新年にふさわしく、キャッチーなタイトルで。
長男、「数学」と「理科」(特に「物理」)が得意で、これに比べて「英語」がイマイチ。
「物理」については、小学生の中学受験の頃から、なんか知りませんが、妙に得意で、日能研の模試でも満点を取ったり評価点10が出たりと、授業を聞いているだけで点数が良かった(他の教科とちがって家での復習もあんまりしなかったのです)。
その後の中学高校とたいてい「物理」だけクラスでトップクラスがただ続いていました。こっちもほとんど「授業」だけ。テスト前勉強も他教科に比べて少なかったように感じました。
受験用に参考書や問題集を買い与えるのが私の趣味でしたが、これも「物理」だけはほとんどそうしたものに手を付けずに、模試も本番の公募推薦の試験も「物理」は好成績でした。
こっちは、単に「好き」だったのだと思われます。
日能研や学校の先生の「授業」がとても良かったのも理由でしょう。というか「物理の先生との相性」が良かったんではないか。先生の授業の話をとてもおもしろく興味深く聞きこみ、毎回「なるほどー」と思いながら実験に参加してたら、普通に内容が頭に残っていたという感じかもしれない。
得意科目ってえてしてそういうものですよね。
特別な努力はしてないのに、なぜか成績が良いものです。
「数学」については、たぶん、「物理」ほどには体にフィットはしてなかったのではないかと思います。
中学受験の時にも、「まあまあ」だけど、そんなに「得意」ってほどでもない。
結構勉強をやりこんで、なんとか成績が良くなった、みたいな感じ。
中高の成績も、「悪い方ではない」ものの、特に「すごくいいわけでもない」感じでした。
学年に200人いて、だいたい上位25%~30%くらいだったんじゃなかろうか。
で、「物理」が好きで、将来「機械工学」とか「電気工学」の学部に行こうと思ったら、とにかく「数学」はもっとブラッシュアップする必要があります。
高校二年の11月くらいから、本格的に数学の受験勉強をはじめました。
まずは高校二年の「共通テスト同日模試」をターゲットに。
「英語」は塾に行ってましたので、完全にそちらにお任せ。
「数学」はその時点でまだ塾に行ってませんでしたので、私と一緒に何の勉強をしていくか相談しながら、中学受験以来の久々の「受験勉強伴走親」体制で取り組みました。
まず、高2の11月~12月中くらいに取り組んだものは、
「CASTDICETV」のナカハシさん自身の、浅野高校ビリから東工大合格に至った経緯を参考にしました。
まずは「うすーーーい」「超基本的な典型題」だけで構成された問題集をゴリゴリにまわします。
それが、「短期集中ゼミ」という極薄かんたん問題集です。
めちゃくちゃ薄い。
問題集はほんのちょっとだけ。
たしか一冊700円くらい。(毎年新版が出ます)
しかし、死ぬほど「基礎的」で何があってもとにかく「重要」な問題だけが「厳選」されてます。
ちょっとしかないから「すぐ終わる」わけです。
この「基礎」で「重要」な問題ができなかったらアウトですから、とにかくこの少ない問題だけは何が何でもできるようにします。
「応用問題」はあとまわし。てか「基礎」ができれば「応用」もそのうちできるようになる。
だいたい、「高2」なら「基礎」ができれば上等です。
「高3」になっても「基礎」があやふやな人は「難関大理系志望」だって結構いるものです。
なんで「基礎」があやふやかって、それはたぶん、「応用問題に色気」を出しているからです。
「基礎」より先に「応用問題」やろうとしているから、「基礎」が曖昧なまま残っている。
「応用問題できなきゃ難関大にいけないんじゃないか」病にかかっている。
「身の程しらず」に、焦って「先へ先へ」行きたくなっている。急がば回れなわけです。
長男にもそういう傾向がみられた。
だから、わたしは、ここは「ナカハシ」さんを見習って、「まずは基礎からやれバカ」と手綱をひきしめたのを覚えています。そしてこれが正解だったと今でも思ってます。
全体像のスケジュールがないと、なかなか「基礎」に取り組めないで、最初から「難しい問題集」ばかりを手にしがちなわけです。「一対一対応」とかそういうの。
そういうのは、後からやればいい。今は違う。
上記の3冊を1ヵ月以上かけて(その時点でほとんど部活も終了していました)アホみたいに基礎問題ばかりをやりこみました。
1月に入ってから、やっとちょっとだけ、「基礎的な応用問題」のようなものに手を出しました。
それが、これ河合塾の「重要事項完全習得編」です。
ちなみに、高2時点で、学校はまだ「数3」を終わっていませんでしたので、自宅での勉強は「数1A2B」の復習のみです。
この本で、「数1A2B」まですべて網羅して、重要な基礎応用問題が150問だけです。
仮に「青チャート」で「数12B」を網羅しようとすると、全部で2100問あります。
「重要事完全習得編はたった150問」で
「青チャートは2100問」です。問題数は14倍。
どっちやる? って話です。
高2の一月、「共通テスト同日模試」直前に総まとめをしたいだけでしたので、「青チャート」をやりこむ時間はありません。「重要事項完全習得編」だけをやりこみました。
この頃、1日に数学の問題を20問は解く、ということを毎日のノルマとしていました。そんなに難しい問題じゃなくてもいいから、「基本的な数学問題」は「毎日多数接して」、「体に馴染ませる」ことを目標にしていました。
そうすると、「共通テスト同日模試」自体の成績はそれほど芳しいものとは言えませんでしたが、その後の「模試」の成績が結構いい感じになってきました。
高2最後の河合の全国模試で数学の偏差値が70を超えることになりました。
おお、まぐれかと思いましたが、その後も、「数学」だけは、ほぼ毎回のように70オーバーが続きます。
高3では毎月のように模試がありますから、それがみな「数学」だけいいのです。
模試の問題も難しいものは難しいのですが、当然「基礎問題」の配分比率も高いのです。
「難しい応用問題」は難関大志望者たちもほとんど解くことができません。
平均点は200点満点で100点を超えることはありません。
「基礎問題」だけは絶対に落とさないようにするだけでも、結構150点前後取れるようになるのです。
そうすると、かなりの高偏差値は狙えます。
誰も取れない「応用問題」については、小問(1)(2)まで解ければ十分くらいの感じで大丈夫。
大学入試で満点なんか無理無理無理なんで。
それは「青チャート2100問を全部解けるようになる」という戦略です。
東大志望ならそのくらいは必要かもしれませんが、うちは特にそういうわけでもありませんし。
受験に限らず「戦略」に必要なのは「割り切り」です。
ある意味「捨てる覚悟」。泣いて馬謖を斬る。
必要なこと「だけ」をやり、必要でないことはやらない(時間を効率的に使う)。
最初から「全部できる」と思わない。
最終的に必要なことだけできれば十分という
「全体像のスケジュール」を描く。
「満点」は狙わず「合格点」を狙う。
どんな方法でも「合格」さえできれば十分。
反応が良ければ続編も続きます。
2024年は大変な始まり方でしたが、
これからV字回復で、皆様にとってすばらしい一年となりますことをお祈りします。
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