早めに受験が終わった最大の理由は、志望校を「ちょうどいい感じ」のところに絞ったのが勝因だと思っています。中学受験の頃からなんですが、うちは「そんなに高望みはしない」のがモットーなところもあります。「余裕」ってのも違いますが、「無茶はしない」方針。
まじめにコツコツ勉強しても、「届く偏差値」と「届かない偏差値」があるのは当たり前です。
各人の能力には当然「限界」というものがあります。
「向き不向き」というか「個性」というか。
「やればできる」ってのは、ホントにそのとおりだと思っていますが、かといって「やればなんでもできる」ってのも、そりゃ言い過ぎなんじゃないかと思うのです。
誰でも頑張れば「プロ野球選手」になれるとは限らないし、ましてや「大谷翔平」と同レベルになるのはかなりの確率で難しそうです。
「大谷翔平」を目指すのはいいことですよね。
人間に目標は必要です。
かといって全員が「大谷翔平」にはなれない。
社会に出て生きてますと、「すごい能力」の人というのはいるものです。
すごいなーとは思う。
けれども、全員がそうじゃない。
見渡してみると、ほとんどの人が、「普通」。
いや、<イマイチ~普通~まあまあできる> という正規分布で人は存在しているものです。
我が家も当初は、国立の理系トップクラスとして、「東工大」を志望していました。
さすがに「東大」は無理だと最初から思ってましたですね。
でも「東工大」なら、なんとなく「地味」な分だけ、目標としてもそんなに「おおげさ」でもないかとか思っていたのでした。科目数も少ないし、共通テストは実質「ないのも同然」ですし。
いやいやいや、実際に目標にしてみたら、「東工大」って地味どころか、超~~高いハードルです。
がんばっても、模試の判定は最高でもD。Eじゃないだけマシ。その時だって数学は一応全国偏差値70は超えてるのですが、それだけじゃダメなのです。うちはずっと「英語」がネックでした。
「東工大」むずかしーかー、じゃ、「早稲田の理工」はどうかって、やってみても、これがまた、「東工大」以上の壁。早稲田の理工の英語って、日本一難しいとされてます。
「慶應」は実際に家族で行ってみると、理工学部のある日吉は、我が家からはとても時間がかかりそうなこともあって、かなり早い時点で「なし」判断です。
そもそも「慶應」は、うちのような「庶民派」家系にはそぐわないのです(向こうから却下される)。
そんな感じの状況だったのですが、
高校二年の秋、長男が勝手にひとりで、現在の志望校の文化祭に出掛けたのでした。
東工大の文化祭は、わたしが苦労して入場予約などとったり、早稲田の文化祭は入れなくても近所にいったりしてましたが、その学校の文化祭は、誰にも言われずに、勝手に行ったのでした。
たしか、友達と一緒に行く約束してたのが、その友達がコロナか何かで来れなくなったんじゃなかったか。
そしたら、帰ってきた本人が、超ノリノリで、すっっごい気に入ったみたいだったのです。
その文化祭で見て回ったいくつかの展示(ゲーム系)でお話しした先輩の方々の印象がとても良かったらしくて、他にも学校が全体に超気に入ったみたい。
たしかに美人が多いので有名な大学ですが、でも、お話したのは男性の先輩の方々が多かったみたい。それも理工学部の先輩方。
以来、彼の中では今までテキトーに親から「東工大はどうだ」とか「早稲田はどうだ」とかウザがらみされていたのから離れて、ぼんやりとその学校に対する意識が固まっていったようでした。
これが高校二年の秋の話でした。(つづく)
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