東京医科歯科大学卒業後、東大大学院修了、ハーバード客員研究者の経験もある
30代女性准教授の「手取り月給が30万円強」であることが話題になっています。
いろいろ考えるところもあるので、推測を含めながら整理します。
(1)手取り30万円の年収はいくらか?
手取り額とは「社会保険料とか税金とかいろいろ引かれた後」の値段。
最近はとにかくこういうのが高く、ざっと2割はもっていかれます。
「手取り33万円」とすると、実は「額面は41万円」となるのです。
さらに、この方の勤務先が「国立大学」(←これは明記ない)とすると、
「賞与」が年間に4.3ヶ月分は普通つきます。
つまり、年間の総支給額は「41万円×(12ヶ月+4.3ヶ月)」=668万円。
この准教授の年収は、約700万円弱 と推定されます。
(2)日本人の平均年収はいくらか?
日本人の平均年収は443万円です。
正社員の平均年収は508万円です。
年収が500万円以下の人たちが7割程度を占めているようです。
こういうことを考えますと、この准教授の年収はおそらく、平均年収を200万円以上超え、ほとんどの日本人よりも高いお給料額と考えることができます。(給与所得者の上位3割以内)
(3)ご主人と合計した世帯年収は1400万円以上か?
お子様が2人いることが語られていますが、当然ご結婚されているものと推測します。
普通ね、奥様よりもご主人の方がお給料が高いものじゃないすか?
そりゃ個別ケースで知らんけど、でもまー常識的にそういうもの。
だからご主人は奥様と「同等以上の年収がある」と推測します。
とすることは、世帯年収は1400万円以上 なのかな~とか思います。
と、そう推測すると、こちらのご家庭は、やっぱり相当な高所得ファミリーなんじゃなかろうか。
(3)認可外保育の「保育料が月15万円」!
ここも注目ポイントで、「認可外」ってことは、おそらく「世帯年収が高い世帯向け」の保育園だから高いのね。子ども2人で7万円と8万円と語られていました。
「保育料高い」ねって話と、「世帯年収が高いとそりゃ認可外にもなるわ」って話。
(4)川崎で「家賃が月15万円」!
神奈川県川崎市(←東京に近接した大変便利の良い人気エリア)のお住まいの家賃が月15万円とも語られていました。
首都圏の「家賃は高い」って話もありますが、しかし川崎で15万つったら、そりゃ「まあまあの高級物件」だとも考えられます。
なんとなくで恐縮ですが、築淺で70㎡以上、3LDKか広めの2LDK、みたいな感じでしょうか?
保育園に行く年齢のお子様たちには「個室」は不要なはずですが、おそらく准教授のご家庭には「書斎」が必要で、蔵書も多いはずですから、ある程度の広さが必要なのはわかりますが。
「世帯年収が1400万円のご家庭」なら、そりゃ「家賃15万」も普通払うだろうけども。
「生活に苦しい」と言う人が住む家賃ゾーンではないわけです。
世の中には首都圏で「10万円以下の家賃」にお住まいのご家族がたくさんいらっしゃるし、そういう方々は「認可外」ではない普通の保育園に入ったりするんじゃなかろうか。
ご本人、さすが大学准教授だけあって、データリテラシーのある(印象操作がウマイ)お話をされていますから、マスコミをはじめ多くの方々には「大学准教授でビンボー」みたいな印象を与えがちですけれども、上記の情報も当然推測されるわけです。
この准教授の語る内容には一抹のうさんくささも感じるものの(世帯年収ベースの話をされていないことから、実際の豊かさ以上に過度な貧乏アピールにも聞こえる)、以下のことは明確に言えると思います。
●日本人の給料が安い ってことと
●社会保険料や税金が高い ってこと
●住宅費も高い し
●保育料も高い
みたいなことはよく伝わる話題でした。
「共働き」で、「世帯年収は高い」ように見えても、実際には「女性側のお給料」は「もらってるはずなのに、出銭を考えると、超少ない!! なんで!!!
という感覚はすごく「現代日本」を象徴してもいると思います。
「世帯年収1400万円」でも、全然贅沢なんてできないよねって話でした。ちゃんちゃん。
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