子供四人を東大に入れた佐藤ママが「勉強中の子供にchatGPTを使わせるな」という意見に対して、
実刑判決で数年投獄された前科持ちのホリエモンと、数億円脱税した茂木氏が、「学歴厨の世間知らずママは、子供に便利なIT技術を使わせないとか時代遅れでバカじゃねーの」的な発言をした、という経緯に関する話題の続き。
佐藤ママのことはあんまり好きじゃないんだけど、これに関しては佐藤ママの意見に賛成です。
ホリエモンと茂木先生は「便利なものは子供に使わせた方がいい」という主張なんでしょうが、正直便利なものだからこそ、あえて教育現場からは外すものがあるのは当然かと思います。
たとえば、「電卓」。
いまどき、大人はちゃんとした「計算」する時には、「電卓」を使うことが普通。
「Excel」を使うこともあるし、「レジ」や「スマホ」を使うことも多い。
とにかくいまどきの大人は「デジタル技術」(というほどのこともないが)で、正確な計算を簡単にする。
でも、「九九も覚えていない」ような子供に「テストの時には電卓を使った方が正確にすむよ」と教える大人はいない。
てゆーか、学生全般に、算数・数学の試験に「電卓」や「パソコン」や「スマホ」使ったらダメでしょ。
「電卓」も「Excel」も「スマホ」も便利で正確に決まってるけども、教育上、そこは「あえて使わない」ことで、児童生徒本人の「計算力」を鍛えるわけです。
将来、「電卓」のない現場でも、正確な計算が出来た方がいいに決まってるし。
なにより、小さいうちから計算はすべて「電卓」でやってたら、「計算力」はちっとも身につかないよね。
いくら「便利」だからって、デジタル技術を小さい子供に簡単に使うように促すものじゃない。
そんなの、大人になっていくらでも使えるような簡単なものなんだから。
小さいうちは、そんなものを使わなくても、難しい計算を間違わずに素早く解くことができる訓練をしておくことが必要なのは、あたりまえのことです。
小さいうちから便利なデジタル技術を使えってのは、結果的にその子は「スポイル」することになる。
他にも「社会」や「理科」の知識問題。
これも、きちんと授業で学んで、それをしっかり反復して暗記して、試験を受けるというのが、あたりまえの流れです。
しかし、いまどき「スマホ」があれば、たいていの「社会の問題」の答えは簡単に調べがつくのです。
オッケーGoogle、北条家執権の名前を全員漢字で教えて。
オッケーGoogle、ほうせんかの花びらとガクの数を教えて、あとそれは何科の植物?
だから、「スマホ」を試験会場に持ち込めれば、全員が100点とれちゃいます。
って、そんなことを許可する教育機関などありません。
そりゃ大人になったら、わからないことは簡単に「スマホ」で調べますけれども、学生が試験でそんなことやっちゃダメでしょ。言うまでもなく。
佐藤ママが、学生にchatGPTを使わせるなというのは、同じ理屈ですよね。
子供が「電卓」や「スマホ」でテストを乗り切ろうとするのは、「カンニング」も同然だし、「chatGPT」で「レポートをでっちあげる」のも同じなんじゃねーの、ということです。
それが便利なことくらい誰だってわかるけれども、子供にはそんなものに頼らないで、自分で計算したり、自分で覚えたり、自分で文章書いたりという、当然の学習をしなさいってことだよね。
「英語」は今、「ポケトーク」みたいな「自動翻訳機」がめざましい進化を遂げています。
「スマホ」の翻訳機能があれば、かなりの英会話場面で対応できるようです。
じゃ、それを使えばいいんだから、もう「英語」を学校で学ぶ必要はないのかって話ですよ。
あるいは「英語のリスニングテスト」には「スマホの翻訳機能」があればいいのかって話。
教育途上の子供に、便利な先端的IT技術を、「あえて封印」して、各人の基本的学力を高めるのは、あたりまえの話ってことです。
ホリエモンと茂木先生、ちょっと今回はおかしいとわたしは思いますね。
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