1431年の今日5月30日



百年戦争にてフランスのために立ち上がり戦った

オルレアンの乙女

ジャンヌ・ダルクが処刑されてしまいました。


実際の肖像画はこちら。




敵イギリスに捕らわれ異端裁判に掛けられたジャンヌ

更には偽りの宣誓書に署名させられ罠にはめられ

男装から女性服に着替え悔い改める条件で永久入牢となり女性服に着替えるが

その夜に牢に大柄なイギリス兵の男が数人現れジャンヌを襲う

ジャンヌは心を閉ざし再び男装


それによりジャンヌの死刑が決まってしまった。


悔い改めの誓いを破ることは神の誓いを破ったとなり火刑に処される決まりだった


「神よ、私は司祭たちに殺されます。」
ジャンヌは絶望しただろう


そしてルーアンのヴィエ・マルシェ広場に引き出されたジャンヌ

柱に縛り付けられ


司祭たちから問われます。

「最後に何か言い残すことはあるか?」


ジャンヌは言います。

「十字架を掲げてください。私が死ぬその瞬間まで。」


するとジャンヌの前に十字架が掲げられた。


十字架を見たジャンヌは幸せそうに笑んでいた。

燃え盛る炎の中

ジャンヌの頭上に一筋の光が差す


神の救いだったのか?

ジャンヌは空を見つめ微笑み

一言、「感謝します。」
(「ヴァージン・ブレイド ジャンヌ・ダルクの真実」より)

そして1431年の今日5月30日

ジャンヌは19歳の短き生涯を閉じました。


神の声を聞きフランスのために立ち上がり戦い

シャルルをフランス国王にするも

国王になったことで戦う意思を無くしたシャルル7世はジャンヌの力を削ぐ

更にはコンピェーニュにてジャンヌを敵に捕らわれるように仕掛けた

ジャンヌの身代金を払わず見捨てたシャルル7世

結果、ジャンヌは敵国イギリスに身柄を引き渡された

フランスのシャルル7世に裏切られ

敵イギリスから異端、魔女と罵られた上に罠にかけられ殺された

それでも人を恨まずに死んだジャンヌ


遺骨はセーヌ川に流され



ジャンヌは正統な埋葬をされず

お墓もありません。


悲しい結末ではありますが


誇りに思います!


彼女こそ聖女様


ジャンヌ・ダルク好きとして


彼女を聖女様と称える者として


ジャンヌの命日を黙祷します。





一方、シャルル7世

国王にするため戦い、フランスのために戦ったジャンヌが火刑にされた日

シャルル7世は一言呟きました。

「小娘一人の命なら安いものだ。」

ジャンヌを犠牲にシャルル7世は百年戦争の勝利者と称えられました。

シャルルは勝利王となる中

ジャンヌの存在は歴史からフランスの人々から忘れていきました。



ジャンヌは何のために戦ったのか?


ジャンヌは良く言っていたそうです。

「いつか神様が私にこの戦いの場から立ち去ることを許してくれますように。その時私は妹や兄たちと羊の番をし両親に仕えて暮らすために故郷のドンレミ村に帰ることができるでしょう。家族はきっと皆とても喜んで私を迎えてくれることでしょう」


ジャンヌは戦いが終わり

いつか故郷ドンレミ村に帰れると夢見ていた

だが叶わず


それでも魂だけはドンレミ村へと

ジャンヌを慕う兵が一人

ジャンヌが掲げた旗を彼女の家族へ届けた


ジャンヌの母は泣き崩れ

父は旗を見上げた

「お帰りジャンヌ」と告げているようでした。


ジャンヌの存在は未来、二人の偉人にも影響を与え


更にはジャンヌが解放したオルレアンの人々は今もジャンヌを忘れていません。


ジャンヌは数多くの人々を救い希望を与えました。

そして俺にも


ジャンヌは正に聖女様です。


だがジャンヌの死により

1人の人間が歪んだ


ジャンヌと共に戦った

元帥

ジル・ド・レェでした。


実際の肖像画はこちら


フランスの貴族にして軍人であったジル



元々、信仰心の厚い彼はジャンヌがシャルル王太子と対面を果たしたシノンにて


家臣に紛れ隠れるシャルル王太子を見抜く姿に心打たれ


以来、ジルはジャンヌを聖女様と崇拝


オルレアン解放戦でジャンヌと共に戦ったジルは元帥の地位を得て


「オルレアンの英雄」と称された


ジルはフランス1番の金持ちとなるが



ジャンヌの死により


心の支えを、希望を見失ったジルには地位も富も虚しいに等しかった。



ジルは黒魔術(錬金術)に浸透


その悪魔を崇拝



近隣に住む少年を居城 ティフォージュ城に誘い出し


虐殺



3000人近い、少年が犠牲になった


ジルは神の裁きを待ったが



神は一向に裁かなかった



ジルは歴史上初のシリアルキラー(連続殺人鬼)となり


1440年10月26日


絞首刑となりました。


ジルは童話「青髭」のモデルとなってしまいました。



鋼の錬金術師のエルリック兄弟が亡き母親を錬金術で蘇らせようとしたように


黒魔術によってジャンヌを蘇らせようとしたのか?

真意は不明

だがジャンヌの死によりジルは歪んでしまいました。


向こうの世界でジャンヌと再会し救われたことを願うしかありません。



ジャンヌ


彼女の死は、大きく影響を与えたことでしょう。



ジャンヌを崇拝する俺にも


ジルの心中は分かる


もしも俺も百年戦争時代のフランスに生まれていたら


恐らく俺もジルと同じ所業を起こしたかもしれない。


例えジャンヌは己の道が正しかったと願い、裏切られ絶望した末路であろうとシャルルたちを恨まなかっただろう


ジャンヌは復讐を望まない


それは分かってはいても


ジャンヌの最期は悲し過ぎる

(T ^ T)



ジャンヌ、聖女様に黙祷を捧げます。