合格発表まで1週間 | “日日是好日” 弁理士 佐藤卓也の合格ブログ

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講師、実務家、元日本弁理士会委員会委員長・副委員長としての経験を基に試験合格のための情報をお話していきます。

合格発表まで1週間

 

今年はコロナ禍の影響で試験が延期され、論文試験の発表まであと1週間となりました。この時期はなかなか勉強をしろと言っても手がつかないのではないでしょうか。

 

短答試験も延期により、初回受験の方の合格がかなり増加しました。最後に詰め込む時間が4月程伸びた結果、短答試験は対応できたということになるのでしょうか。ではこれに応じて論文試験はどうなのか?これは来週の発表を待たなければなんとも判らないところです。

 

今は当然合格していることを前提としてしっかりと口述試験の対策をしましょう。口述試験は通常話せるというのはとは違い、しっかりと対話をしてくることが求められます。その意味で、話せるイコール口述試験が容易であるということにはなりませんので1週間でも時間を無駄にしてはいけません。

 

 

また令和3年の試験も変則的な日程でなされることが発表されていますので、色々な場面で逆転が起きることが予想されます。仮に1週間後の試験結果が不合格となった場合でも、感傷にふける時間はありません。

この変則的試験日程は緊急避難的な日程であり、コロナ禍の影響が沈静化した場合には、従来通りに戻る可能性があるのではと思われます。

 

弁理士試験以外の国家試験の大半が令和3年試験の試験日程について、早い時期から従来通りの日程を組んでいることからすれば、その様になる可能性は否定が出来ません。

 

ただそのような日程になった場合、各人の準備期間が相当短いということになりますので、令和4年以降の試験は自己のスケジュール管理が非常にタイトになってくる可能性があります。その意味では逆にいうと逆転合格をすることが可能となります。

あとは志願書が減少していますので、最終合格者数が今後どうなるかです。これは来週の動向をみないと何とも言えないところです。

 

800名合格の時の合格者と現在のように280人前後の合格者の場合、上位層のレベルは全く変わりはないと思うのですが、それ以外の層の方(大半はこのラインで合格という方が多いと思います)にはかなり影響があるかと思います。

ちょっとしたした失点が命取りになります。これが更に200人前後の場合、あるいは100人台となったというのであれば尚更です。

 

次回の試験(令和3年の試験)は試験日程がある程度明確になっていますので、その日程に併せて勉強をしていけば足りるということになりますが、それ以降の試験は上記のように試験日程が変更された場合には、なんとも読みずらい試験になる可能性があります。

 

この時期は発表迄は確かに落ち着かない日々が続くかと思いますが、今できる最善の努力をすることを常に心掛けて戴ければと思います。

 

弁理士 佐藤卓也