前回の鳥の巣事件発生と

ほぼ時を同じくして

クルマが壊れてしまった

 

ぼくが最初に買ったクルマは

1.3ℓの小型の普通車

もちろん中古

 

関東に住んでいたぼくは

実家に戻ることを決めてから

あちらでクルマを買って

東京界隈でのドライブを少し楽しんでから

それに乗って帰ってきた

 

小さなクルマが好きなので

とても気に入っていた

 

走行距離が16万キロを越え

一昨年の冬

故障がきっかけで手放した

 

クルマを手放す手続きをしていて

業者さんに

「何かほかにお聞きになりたいことありますか?」

と聞かれ

「この寂しさはどうしたらいいですか?」

と口に出かかったほど

さみしかった

 

手放す当日も

車両運搬車に乗せられて

遠ざかるクルマを見ていて

あたまの中に「ドナドナ」が流れた

 

「かわいい子牛売られてゆーくーよー」

 

さて

こうしてクルマを手放したのだが

ぼくの住んでいる地域では

クルマがないと生活がむずかしい

 

しかし

あまりにも喪失感がつよかったのと

東京で働いている時と比べて

がくっと下がった収入…

 

心とサイフのダブルのさみしさで

新しいクルマを探す気にもなれず

母が乗らなくなったクルマを

しばらく使わせてもらうことになった

 

しかし実は

こちらは27年目のベテラン車

ぼくが免許をとったあたりで

「お前も乗るかもしれないから」と

ぼくも一緒に車体の色を選んだクルマだ

 

母が買い物程度で使っていた時に比べて

毎日動かすようになったせいか

ベテラン選手は去年の冬から調子が悪くなった

 

そしてとうとう

鳥の巣と戦っている最中に

決定的に壊れてしまった

 

大学生の頃に初めて出会って

最近では何回も故障と修理を繰り返し

愛着がわき始めていたベテラン選手との

突然の別れはつらかったが

鳥の巣との戦いが

悲しみをうすめてくれたかも知れない

 

そして

6月に入ってから

新しいクルマをむかえた

 

鳥との戦いでDIY熱が上がっているので

前から少し考えていた車種にして

クルマにもDIYを施すつもりでいる

 

比較的若いが

いささか超過労働気味の新しいクルマ

どれくらい一緒に居られるか分からないが

たくさん楽しもうと思う