インドネシア政府は、
観測気球を上げて、様子を見る、
ということを、結構やる。
とりあえず、法規制や通達などを出してみて、
文句を言われたら、修正するというやり方だ。
このやり方は、
非常にスピード感がある。
一方で、
各方面と調整をしないで、出すものだから、
とにかく、混乱が起きやすい。
最近あった事例では、
7月の初めに、
インドネシア国内に滞在している外国人が、
国外、または国内へ移動する場合は、
インドネシア国内でワクチン接種を受けていなければならない、
という通達を出した。
インドネシアにおけるワクチン接種状況を見て、
ワクチン接種をするために、
あるいは、
退避をするために、
一時帰国を考えていた人から見れば、
まことにおかしな内容だ。
早速、在インドネシア日本大使館が、
申し入れをして、
インドネシアでワクチン接種をしていなくとも、
国外に移動できることとなった。
普通に考えれば、当たり前の話。
こんなことが日常茶飯事。
なので、
インドネシアに長く駐在している人からのアドバイスは、
何か法規制や通達が出ても、
鵜呑みにせず、
すぐに動くな。
しばらく様子を見ろと。
日本人は、真面目(過ぎ)で、
すぐ対応してしまうのだとか。
日本の場合、
法規制などを出す時、
既存の法規制などとの整合性を取ってから出すので、
混乱は、あまりない。
時間は、かかるけれども。
横の調整が、あまり得意でない、
インドネシアならではのやり方だ。
それでは、