フロントフォークの交換をするついでに、ステムベアリングのグリス交換
を実施しておこう。2人は今日も楽しそうに
チーフ 「たくぼん監督、ここからは結構大仕事になりそうですね。」
たくぼん「そうだね、フロントフォークだろ、キャリパーだろ、ついでだから
ステムベアリングのグリス交換だな。よーし外すか!」
チ「たくぼん監督、それにしてもすごいフロントフォークですね・・・・」


た「ホントにすごいよな~。今からレストアやめても誰も怒らないだろ!」
チ「こんなの初めてですねー。とにかく外しますね。まずはタイヤを外します
固着とかないですね。シャフトもあっさり外れますよ。」

た「なんだかなー。表面のサビはすごいが、中身は結構イケテルじゃん。」
チ「続いて、ハンドルまわりを緩めて、フロントフォークを外しますね。」
た「簡単に外れるじゃないか。」

た「よーし、左右のフォークが外れたね。並べてみよう!」

チ「Sさんからもらったフォークはいいですね・・・・・・・・あれ?程度いいのと
ちょっと悪いのと2セットもらったけど、程度いい方は使わないのですか?」
た「そうだね、程度いい方こそ、スペアとして取っておくよ。」
チ「了解です!監督の貧乏性がわかるナイス判断ですね!」
た「うるさーい!とにかくステムアッパーを外してちょ!」
チ「外れましたよ。あれれ・・・・・」

す「なんだか見慣れぬカラーが・・・・」
た「ほお!こいつは面白いパーツが出てきたね。鈴木チーフ、このカラーは
キャスターの角度を少し立たせたのと同じ原理にして、旋回性能を上げ
るためのパーツだよ。」
チ「ええ?フロントフォークの突き出しで調整出来るじゃないですか。」
た「うーん、限界があるだろ。コイツを入れておけば、フォークの突き出しは
微調整で済むんだよ。このNSRは88年式だけど、90年式あたりはキャ
スター角が初めから変わっているんだぜ。こいつはお宝パーツだぜ!」
チ「ほえ~、このNSRは結構いじってあるマシンなんですね~。」
た「そうみたいだね。MS06Rー2ってとこかな?」
チ「おお!わかります!ザクのすごいヤツですね。」
た「よーし、全部外しちゃって。」
サクサクとロックナットを外し、ステムロワーとベアリングを外すチーフ。
サビも少なく、思ったより良い状態である。

た「チーフ、ベアリングやレースを清掃してみよう。」
チ「大丈夫ですね。レースにキズはないですよ。」

た「このまま使おう。走ってダメなら交換でいいだろう。」
チ「了解です。貧乏性監督」
た「モノホンのボンビーに言われたくないぞ、チーフ。」
つづく