「監督!たくぼん監督!」
チーフが満面の笑みをたたえながら駆け寄ってくる。
「たくぼん監督、燃料タンク見ましたよ!あんなにキレイになるなんて!」
チーフがうれしそうに話す。
たくぼんもうれしそうに言葉を返す。
「愛の戦士、キューティーハニーさ!」
「そう来ましたか・・・・よっぽどうれしいのですね。たくぼん監督」
「そうなんだよ。タンク買わなくて済んだからね。いやー、うれしい。」
「今日はどこまでやりますか?監督?」とチーフ。
「どうすっかな・・・エアクリーナーBOXを付けよう。」とたくぼん。
そう、キャブはエンジンに組み付いたし、燃料タンクも準備は済んだの
だが、エアクリーナーBOXを付けないと、タンクは載せられないのだった。
エアクリーナーBOXを準備するチーフ。

たくぼん 「ビスを外して中を確認してね。」
鈴木チーフ「了解です。」

チーフ「あれ?エアクリーナーエレメントに穴が・・・・開いてる?」
たくぼん 「ん?変だね。どれどれ・・・ぷぎゃあああああああああ!」
エレメントのカタチをしたスポンジがたくぼんの手の中でボロボロと崩れて
いく・・・・10年の時はこうも簡単にスポンジの性質を変化させてしまうのか・・・
チーフ「こんなの見た事ないですよ・・・風の谷のナウシカ腐海のようだ・・・」
たくぼん 「スゲーな・・・崩れないようにするのが難しい・・・」

ケーキのように崩れるスポンジを2人は丁寧にやさしく掃除していく。

たくぼん 「さーて、エアエレメント買って来るかな・・・・・・」
チーフ「売ってますかね?ミスターXさんは持ってないですかね?」
たくぼん 「おお!聞いてみるか!」
この後に、切なく悲しい事件が起こる事は2人には予測出来なかった。
どんな事件が起きたのか・・・・・
つづく