新幹線のドアが開く。名古屋に上陸である。
「やはりのぞみはいい。N700系はいいな・・・・」
たくぼんは改札を出ると関連会社へと向かう。今回は秘書は同行していないようだ。
今回のスケジュールはとてもタイトであった。秘書が同行しては自由に動けないと
判断したのであろう。さすがに懸命である。
初日の打ち合わせはうまく終了したようである。
「やっと終わった・・」
関連会社の人間が声を掛けてきた。
「たくぼんさん、冷たいビールでも飲みにいきませんか?」
「すまん。今晩は約束があるんだ。また今度!」
本当は約束などない。たくぼんは名古屋に来ると必ず寄るトコロがある。
そう!手羽先屋である!
世界の○ちゃんか、風○坊かはご想像におまかせします。
ひとりでないと、逆に恥ずかしいのだ!だって何人前も食べちゃうんだもん!
名古屋の手羽先はうまい!味噌カツもうまい!そしてビールがうまい!
すんごい量を食べたので、恥ずかしいから画像は載せない様である。
ああ、名古屋の夜は更けて行く・・・・
2日目も順調に仕事は進んだ・・・
思ったよりもはかどっていく。こんなにスムーズに仕事が進むのも珍しい。
「ふう・・終わった!いやー時間があまったな・・どうすっかな・・」
だいぶ早く終わったようである。あとは東京に戻るだけだがちょっと観光
をする時間はありそうだ。
「そうだ!ミッドランドスクエア行こう!展望台行ってみたかったしな。」
名古屋でも有名なミッドランドに向かう。高さ220mから名古屋が展望でき
るすんごい高いビルである。
「やはり手に入れておいてよかった。こんな事もあろうかと思って用意して
おいたんですよ!」
たくぼんほどの国際人でも手に入れるのは非常に難しいと言われるミッドラ
ンドの展望台、スカイプロムナードの特別優待券である。

そして最上階への展望台へと向かう。エレベーターは2階建てであった。おもろい。
たくぼんは受付で優待券を見せながらこう感じた。
「受付のお姉さん・・キレイだなー」
素晴らしくキレイで愛想の良いお姉さんであった。お友達になりたいくらいである。
そして展望スペースへ

「名古屋が360度展望出来るのか・・スンゴイな・・名古屋城があんなに小さく見える。」

「素晴らしい・・こんな事なら秘書も連れてくれば良かったかな・・」
素晴らしい眺めを堪能したたくぼんは新幹線のホームへと・・帰路へと向かう。
「そうだ。秘書へお土産を買わないといけないな。」
美味しそうなお土産をいくつも買いあさる。さすがはたくぼんである。
新幹線に乗り込むと、ほっとした表情で窓の外へ目を向ける。
順調に仕事をこなしたオトコの顔はすがすがしくもあり、ちょっと切なそうで
あった。近いうちにまた来るであろう名古屋に別れを告げる・・・・
そんな時ケータイが鳴る。新幹線のデッキへと向かいケータイを見る。
秘書からである。
「もしもし、たくぼんです。」
「あなた、お土産忘れてないわよね!」
そう、秘書とは奥さんであった。怖いなー。