あれは・・・たくぼんのようだ。
今日はチーフエンジニアの姿はまだない・・・
たくぼんはケータイを取り出すとどこかへかけ始める。
「ああ。チーフそろそろどうだい?」とたくぼん
「少々お待ちください。ただいまワックスがけの最中でして・・・」
「MRⅡにワックスがけかい?終わったらこっちへ頼むよ」
のんきにワックスがけをしていたようである。
しばらくするとチーフがMRⅡであらわれた。なかなかのマシン
である事は誰の目にもあきらかだ。
「すいません、あのフレームみたら自分のクルマもキレイにし
ないとマズイかと・・・」
「いや、かまわんよ。ではエンジンを載せる準備をしよう」
テキパキと工具類を準備するチーフ
それを見守るたくぼん
「準備できました、監督」
「よし、やろう」
慎重にエンジンをフレームに載せ始める。
「軽い!こんなに軽いのか・・」
「そうだよ、チーフ。すんなり載るだろう。フロント側から
合わせてくれ」
「わかりました。こんな・・・感じ・・ですね」
エンジンはピッタリとフレームに収まった。

「ボルトだけ入れておきます。おや?リヤ側には固定する所
がありませんよ。」
「実はあるんだ。このフレームはエンジンとメインフレーム
の間にサブフレームというかサブプレートがあってメイン
フレームとエンジンを固定するんだよ。」

「なるほど!これならエンジンとフレームがピッタリとつなが
ります。すごい搭載方法で、かつすごい強固なフレームだ!」
「はは、オカノインダストリィだからな。斬新すぎるよ。ここも
すごいだろう?」

「すごい・・・ホントにすごい・・・・」
「これならエンジンの脱着も簡単だろ?耐久レースもOKだな」
「ええ?」
「よーし、ステップ関係も位置を確認しよう。チーフ、仮組みしてくれ」
チーフは左右のステップを組み付けていく。このマシンのために
作られたステップキットはコンパクトにまとまっている。


「見える!見えるぞ!このマシンの完成した姿が!」
チーフの言葉にうなづくたくぼんであった・・・・
次回は「キャブ取り付けとフレームの謎?」お楽しみに!
つづく