今日は公認会計士短答式試験の戦略・勉強法について書いていきたいと思います。
私は2008年9月から公認会計士の勉強を始めたのですが、わけがあって本格的に勉強をスタートしたのは短答式試験の78日前からでした。(まぁ、ようするに9月から半年間はほとんど簿記しかしてなかったんです)
この本格的にスタートする時は、簿記は日商一級には合格するレベルだったんですが理論はほとんど勉強していない状況でした。(企業法では機関設計も覚えておらず、監査論で監査リスクと重虚リスクの違いがわかっていないレベルでした)
そこで私の公認会計士短答式試験の戦略は、
簿記は余裕があるので答連だけ受ける。
短期間で点数が伸びる暗記科目である企業法は満点をとりにいく。
監査論は抽象的な科目なので守りの科目にしてそこそこ勉強する。
管理会計論は原価計算基準とハイテク理論?を完璧にする。
財表はまんべんなくして守りの科目にする。
日程的には78日のうち
28日を企業法に。
14日を監査論に。
7日を管理会計の理論に。
あとの時間は主に財表理論に突っ込みました。
企業法は満点を取りに行くスタイルだったので、多めに時間を費やしました。
監査論は受験した方はわかると思うのですが、抽象的で何となく点数が取れる科目だったのでこの程度にしました。(これが初論文式受験の失敗の原因になるのですが…)
管理会計は原価計算基準の暗記をして、ハイテク理論?を完璧にしてました。(管理会計の理論は好きだったので苦にならずすぐに覚えれました)
財表は一問一答を片っ端から暗記していきました。(テキストの理解に割く時間がなかったため)
このように私の短答式試験のスタイルは完璧に暗記スタイルでした。
しかしこの勉強スタイルは短期間で短答式試験を受かっても、論文式試験には通用しませんでした。
論文式試験は応用力などが試される試験であるため暗記バカには通用しなかったためです。
暗記だけで短答式試験は合格したようなものなのですが、それでも一部の人にとっては有用かもしれませんので詳しく書いていきます。
でもそんなに特別な暗記方法でもないんですけどね…
暗記として私は専用ノートを作っていました。
テキストに情報を書き込むほうが理解にはいいかもしれませんが、持運びに不便など暗記には向いていないと思います。
あと専用ノートを思い切って作るほうが自分が何を理解していないのかを、自分に理解させるのに有効だと思うためです。
方法として、まずテキストを読んで理解しにくい所を専用ノートに纏めていきます。
そして纏めた範囲の一問一答をすぐにこなします。
さっき纏めたにも関わらず、理解できなかった・意味がわからなかった問題は専用ノートに纏めていきます。
そしてまた見返した時に、解けない又は心配な問題があれば専用ノートにチェックをつけます。
さらにまた見返したときにチェックの所がまだ不安ならば、またさらにチェックを付けます。
そのような事を反復すると、最終的には自分オリジナルの苦手なところを纏めた問題集が完成します。
この専用ノートは最終的にテキスト・問題で自分が理解できることは一切載っていないのですし、チェックの数に応じて自分の苦手さを評価でき、さらにこの問題集を何回転もすることで、理解している事に目を通さなくて良いため効率的で、さらに苦手がなくなってくるといいますか、苦手な部分を暗記で補うことができると思います。
そしてこの専用ノートにほとんど目を通さずに答練で点を取れるようになったらその教科の短答式の勉強も終わったも同然です。このレベルになれば何日に一回か読み返せばOKだと思います。
この勉強方法のポイントはいかにして一問一答を人よりも多くこなすかと、いい意味で理解することを諦めるかと、専用ノートを作成する時間に時間をかけ過ぎないこと(自分さえ理解できればいいレベルのノートでかまいません)だと思います。
難しい問題は誰も理解できないので、こういう問題が来たらこう解くというぐらいのスタンスがちょうどいいと思います。
あと、自分が通っている予備校以外の一問一答も手に入れたほうがいいとおもいます。
あまり参考にはならないと思いますが、この勉強スタイルで鑑定士短答式試験の行政法規はTACのデータリサーチで5位/524人中でした。(鑑定士短答式試験の戦略・勉強法はまた今度ブログに書きたいと思います)
最後にまた書きますがこの勉強方法は論文式試験には使わないほうがいいと思います。
質問があればメッセージをください。
このブログが少しでも受験生の勉強に役立てば幸いです。