★★★★
鑑賞No:02483
製作:2012年/アメリカ/95分
監督:フィッシャー・スティーブンス
出演:アル・パチーノ/クリストファー・ウォーケン
28年の刑期を終えて出所したギャングのヴァルは、仕事仲間だった親友のドクに会う。2人は再会を喜ぶが、ドクは組織のボスから翌朝の10時までバルを殺すよう命令されていた。親友を手にかけるができないドクは、そのことをバルに打ち明ける。2人は現実から逃れるように、3人目の仲間ハーシュも連れ出し、夜のロサンゼルスで人助けや警察とのカーチェイスに興じるが・・・・。
たった1日(一晩)のできごとを描いた映画だが、一晩の出来事としてはあまりにも濃密な内容を実に丁寧に描いていてじっくり見せてくれる。主役がおじいちゃん3人ということで、実にゆったりしたペースで分かりやすい。かなり年取った感のあるアル・パチーノだったが、それでも男の魅力を垣間見せながら、かつおどけた演技も見せるところはさすが。しかし、それ以上に苦悩しながらも男気と友情をみせるクリストファー・ウォーケンの演技は秀逸。最後は予想を裏切らないラストで、嫌な思いをせずに済んで良かった!