ケープ・フィアー | シネマ大好き!

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今まで観た映画の感想です。

★★★+

鑑賞No:00579
製作:1991年/アメリカ/127分
監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロ/ニック・ノルティ


レイプ罪で14年の刑期を終え出所したマックスは、自分の弁護ができなかった弁護士のサムに復讐の念を燃やしていた。マックスはサム一家の住む場所を探し出し、嫌がらせ行為を始める。マックスのストーカー的行動に恐怖を抱いたサム一家は秘かに町を抜け出し、ハウスボートのあるケープ・フィアーに向うが・・・・。


1962年公開の「恐怖の岬」のリメイク。ストーカーの恐怖を描いた作品だが、特筆すべきはやはり偏執狂的な男を演じているロバート・デ・ニーロだろう。そもそも役作りには定評のある彼だが、見事に復讐心に燃える男を好演し、弁護士一家だけではなく、観る者を恐怖のどん底に落とし込んでいくところはさすが。その恐怖は身体に刻み込んだ刺青からだけではなく、14年という長い牢獄生活で蓄積された怒りが一気に爆発するのではなく、ジワジワと襲ってくるところにあります。不気味な怖さを体感できる作品です。