★★★★
鑑賞No:01866
製作:2008年/日本/139分
監督:木村大作
出演:浅野忠信/香川照之/宮崎あおい/小澤征悦
明治40年、地図の測量手・柴崎芳太郎は突然、陸軍参謀本部から呼び出され、日本地図最後の空白地点・劔岳の初登頂を目指すよう言い渡される。日本のほとんどの山は陸地測量部によって初登頂されており、唯一登頂されずに残っていたのが劔岳だけだったためだった。柴崎は山の案内人・宇治長次郎や助手の生田信らと登頂に向けて準備に入るが、同じ頃、日本山岳会の会員も劔岳の初登頂を目指すべく計画していた・・・・。
新田次郎の同名小説の映画化。CGに頼らない、本物の自然を撮影したとの触れ込み通り、美しい自然の映像はなかなか良かった。その反面、映画PRの際に出演者が口々に言っていた雪山シーンの撮影の大変さ、危険さが思ったほど画面からは伝わってこなかったのが残念。特に最後の未踏峰といわれる劔岳の登頂がいかに困難であるかというところが今ひとつ映像的に納得がいかないところ。登頂準備まではじっくり時間をかけていたが、いざ登頂というところはあっさり描かれているのもその一因か?いずれにせよ、実話が基なので、登頂に賭けた男たちの情熱と執念には頭が下がる思いで、感動する。