★★★+
鑑賞No:00040
製作:1987年/アメリカ/113分
監督:アラン・パーカー
出演:ミッキー・ローク/ロバート・デ・ニーロ
しがない私立探偵のハリー・エンゼルは出向いた教会で、ルイ・サイファーという長い爪が特徴的な男から仕事を依頼される。戦前の人気歌手ジョニー・フェイヴァリットを捜してほしいというのだ。彼は戦争の後遺症で精神病院に収容されているはずだということで病院を訪れるが、すでに退院しているという記録になっていた。しかしその記録が退院当時にはまだ無かったボールペンで書かれていたことからハリーは不審に思い・・・・。
ミッキー・ロークが輝いていた頃の代表作の一つともいえる作品。後に不遇な時代が到来するとは思えない演技力で観るものを惹きつけるが、さらに演技には定評のあるロバート・デ・ニーロが絡むわけなので、作品としての出来は良い。ストーリーも、不気味さが漂う映像の中で、謎に次ぐ謎が出てくる中、最後はアッ!といわせるドンデン返し。最近はよく使われる手ではあるが、当時としては斬新だったように思う。「レスラー」で見事カムバックしたミッキー・ロークの、若き日の作品として必見。