★★★★
鑑賞No:02331
製作:2012年/日本/141分
監督:滝田洋二郎
出演:岡田准一/宮崎あおい/佐藤隆太/市川猿之助
囲碁打ちの名家に生まれた安井算哲は、対局よりも星と算術に夢中になり、時間を忘れてのめり込んでしまう性分だった。そんな算哲に興味を示した会津藩主の保科正之から日本全国で北極星の高度を測り、その土地の位置を割り出す北極出地を命じられる。一年半の任務を終え、暦のずれが判明すると、今度は新しい暦作りの総大将に任命されるが・・・・。
原作はどうか知らないがなかなか面白かった。特に日本全国を行脚して北極星の高度を計測する旅のくだりはとても興味深く、また同行する人たちも皆人柄がよく気持ちよく観れた。その分、後半は多少面白味に欠け、長尺な分少し間延びがする感じだった。学生時代、歴史の時間で詳しくはないが名前だけは出てきた渋川春海(安井算哲の後の名)や関孝和のことが描かれているというだけでも歴史好きにはたまらない。多少史実と違う個所はあるらしいが大筋は史実に沿っているのもよい。妻となるえんとの長すぎるロマンスもじれったいながら微笑ましく描かれている。