★★★+
鑑賞No:01471
製作:2007年/日本/103分
監督:三木聡
出演:伊勢谷友介/松尾スズキ/菊地凛子/岩松了
ルポライターの“俺”は月刊「黒い本」の美人編集長から仮死体験ができる謎の“死にモドキ”を探し、死後の世界を体験して記事に纏めるよう依頼される。“俺”はアル中のオルゴール職人エンドーを相棒に、まずは“死にもどき”の手がかりを握っていると思われるカメラマンの真島を探して旅に出ることに。旅の途中、リストカット・マニアの元SM嬢や一風変わったヤクザとその舎弟らが仲間に加わりながら、“死にもどき”の捜索の旅は続いていく・・・。
脱力系コメディスタイルで人気の三木聡監督のロードムービー。くだらないと言ってしまえばそれまでの映画だが、こういうジャンルというか系統の映画だと割り切ればなかなか楽しめる。ストーリー自体は、臨死体験ができる“死にもどき”を探して死後の世界をルポするという単純なものだが、そこに行き着くまでの過程における次の展開は予測不能。目的は分かっているのに次はどうなるんだろうという期待でついつい見入ってしまう不思議さがあった。キャストも多彩で、あらかじめ出演者を見ていない方が楽しめる。水野美紀と菊地凛子は今までのイメージを変えるようなキャラなのでこれも必見。(菊地凛子は「バベル」しか観ていないが・・・)小ネタ的なギャグは満載で、爆笑はできないがクスッと笑えるシーンは多い。