★★★★
鑑賞No:01963
製作:2010年/日本/139分
監督:中村義洋
出演:堺雅人/竹内結子/吉岡秀隆/香川照之
首相の凱旋パレードが始まった仙台市内の大通りで突然、爆発が発生し首相が暗殺されるという大事件が起こる。大学時代の旧友に誘われ、現場近くにいた宅配ドライバーの青柳は、銃を構えた警官が近づいて来るのを見て、とっさに逃げてしまう。首相暗殺犯に仕立てられた青柳に、その後、彼に不利な証拠が次々と明るみにされ・・・・。
突っ込みどころは満載の映画。よって評価は大きく分かれる映画だと思うが、あえて★4つとした。あまり理屈や理由、リアリティを求めず、オズワルドにされた男の生き様、逃げ様だけを楽しめば、十分楽しめる。また前代未聞の暗殺犯とされた堺雅人の飄々とした演技にも好感が持てる。さらにストーリーの各所に散りばめられた伏線は後半、美味く活きており、小気味名な感動を感じる。一方、小技はきめ細かいが、肝心の大きな謎は解決も解説もされず、やはり不満と消化不良感は残る。また通り魔殺人犯が主人公に絡んでいくところはあまりにも不自然で違和感の感じる部分ではあった。