★★★★
鑑賞No:02315
製作:2012年/日本/129分
監督:橋本一
出演:内野聖陽/松下由樹/渡辺大/平山浩行
2010年、波多野進という男が4名の死者を出す無差別通り魔事件を起こす。しかし、波多野は心神喪失と判断され刑法第39条1項により無罪となる。その2年後、通り魔事件に関係した弁護士の高村則夫、精神科医の加古川有三が殺された。警視庁刑事部鑑識課検死官の倉石義男は、この二つの事件は同一犯の犯行ではないかと推察するが・・・・。
相変わらずTVドラマの映画化は後を絶たず、この作品もTVでは全く見ていないので、ドラマでの延長では観れなかったが、特に映画版を観るのに不自由はなかった。また、検視官を主人公とした作品は興味深く、2時間を超える作品ではあったがなかなか楽しめた。ただ、検視官などは従来の警察モノでは脇役的存在だが、内野聖陽演じる倉石検視官がどうしてあんなに偉そうなのかよく分からなかった。作品が楽しめたのは予備知識なくても分かりやすかった点が大きいが、その分、犯人も途中で分かってしまうし、割と使い古された刑法39条もあまり突っ込んで描かれていなかったのは残念。ただし、被害者の家族側は良く描かれており、涙を誘うシーンも多々あった。