★★★
 
鑑賞No:01960
製作:2008年/アメリカ/93分
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア/ジョーン・アレン
ある寒い冬の夜、大学教授のパーカーはベッドリッジ駅で秋田犬の子犬を拾い家にに連れて帰る。妻ケイトはその犬を飼うことを反対するが、飼い主が見つかるまでという約束で飼うことにする。子犬の首輪のタグに刻まれた「八」の字から「ハチ」と名付けられたその子犬は、パーカー家にとってもなくてはならない存在になっていき、やがてパーカーを駅まで送り迎えするようになるが・・・・。
ストーリーの基本はいわゆる「忠犬ハチ公」の話で、「ハチ公物語」のリメイクだが、なぜリメイクされたのか?は伝わってこない映画だった。そもそも古き良き時代の日本の、舞台が渋谷で、実話がベースであるこの話だからこそ日本人として感動するストーリーではないでしょうか?アメリカ人にこの実話ストーリーを伝えたいとしても、実話に忠実でなければ感動も半減すると思われるし、アメリカでは公開されなかったらしいので、何のためのリメイクだったのか疑問に残る映画となった。(少なくとも日本人にとってはあまり意味のないリメイク)意味がないといえば、随所に挿入されているハチ目線の映像。観ていて煩らわしいだけで、ハチの心情が伝わってくるものではなかった。とはいっても動物もの。亡き主人を駅で待ち続けるハチのせつない表情にはちょっとジーンとくる。