★★★
鑑賞No:02300
製作:2011年/日本/68分
監督:中村義洋
出演:濱田岳/木村文乃/大森南朋/石田えり
空き巣稼業をしている青年・今村は、ひょんな事で知り合った若菜という女性と同棲していた。ある日、今村の仕事を見てみたいという若菜を連れて、尾崎というプロ野球選手の部屋に二人で忍び込む。だが、何も盗もうとしない今村。そこへ尾崎に助けを求める電話がかかってきて、二人は尾崎の代理で電話の主のもとに向かうが・・・・。
68分という、とても短い映画だが、内容的にはこれくらいが丁度よい長さで、やたらダラダラ長くしていないところがいい。タイトルのポテチ(ポテトチップス)は内容とは全く関係はないが、今村がコンソメ味と塩味のポテチを間違えて若菜に渡して怒られてしまうが、間違えたポテチの方もそれはそれでよかったというくだりは、この映画の結末を思わせるシーンとなっている。その他には最初は分かりにくかった断片的に出てくる話が、後半になるにつれてちゃんと伏線になっていたことに気付かされ、感心させられる。本当は重いテーマを扱っているにも関わらず、濱田岳の軽妙な演技がコミカルだがちょっと泣かせる映画にしている。