ジェネラル・ルージュの凱旋 | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:01837
製作:2009年/日本/123分
監督:中村義洋
出演:竹内結子/阿部寛/堺雅人/羽田美智子


東城大学附属病院のお荷物医師・田口は「チーム・バチスタ事件」の功績で院内倫理委員会の委員長になっていた。そんな彼女のもとに、救急救命センター長・速水が医療メーカーと癒着しているという告発文が届く。さらに、そのメーカーの支店長が病院内で自殺するという事件が起こる。院長の命令で田口は院内を調査することになるが、そんな中、骨折した厚生労働省の役人、白鳥が病院に運ばれてくる・・・・。


「チーム・バチスタの栄光」のスタッフと出演者が最結集した、海堂尊原作の映画化第2弾。前作「チーム・バチスタの栄光」は犯人当ての要素が強かったが、本作はどちらかというと、現代の救急医療が直面している問題を浮き彫りにした作品といえる。ニュースやワイドショー等でも最近よく話題になる医師不足やたらい回しなどの問題を扱っているという点でタイムリーで興味深い。それに絡めて、今回の主役の一人、救急救命センター長・速水にかけられた殺人と収賄の疑惑。緊迫するストーリー展開を、竹内結子演じる田口のほんわかキャラが時々緩め、エリート官僚・白鳥の鋭いながら何故か笑いを誘う言動がほどよいスパイスとなっている。速水が好物として常に舐めているチュッパチャップスも意味ある小道具として生かしているなど、無駄がない。