★★★★
鑑賞No:02021
製作:2010年/日本/109分
監督:北野武
出演:ビートたけし/椎名桔平/加瀬亮/國村隼
関東一円を仕切る巨大暴力団・山王会の若頭の加藤は、傘下の池元組と古参のヤクザ、村瀬組との内密のつき合いを怪しみ、村瀬組を叩くよう池元に命じる。池元はこの役目を配下の大友組に押し付ける。そして見事、その役目を果たすが、これをきっかけに壮絶な権力闘争が始まることに・・・・。
北野武監督のお得意のバイオレンス映画。当たり外れの多い北野作品だが、これは単純に面白かった。単なる理不尽な殺し合いの映画との見方もあり、実際内容もその通り。だが、なぜか一気に最後まで観てしまう面白さがあった。キャスト全員が悪人と銘打っていたが、個性あるキャストの、それぞれのワルぶりは見もので、どんどん変化する展開にワクワクしっぱなし。暴力世界だが生き残るためには知略も大いに必要な世界。トップとて油断のならないこの世界の厳しさに肌寒さすら感じる。目を背けたくなるシーンもあり、鑑賞には要注意だが、理不尽なバイオレンス映画と割り切れば大いに楽しめる映画。