★★★+
鑑賞No:02042
製作:2009年/アメリカ/111分
監督:スコット・クーパー
出演:ジェフ・ブリッジス/マギー・ギレンホール
かつて一世を風靡したシンガーソングライターのバッド・ブレイクだったが、今は落ちぶれてドサ回りをする毎日だった。そんなある日、ショーのために訪れたサンタフェで、バンドのピアニストから、彼の姪で新聞記者のジーンの取材を受けてくれるよう頼まれる。その取材を通じて二人は次第に打ち解けていくが・・・・。
ジェフ・ブリッジスも老けたなと思わせる容貌となっていたが、その風体が還暦近くになった売れない歌手のドサ回り姿をリアルに表現できており、とてもよかった。さすがにアカデミー主演男優賞を取るだけの演技だった。それにも増して驚かされたのが彼の歌声。吹き替え?かと疑うほどの上手さ。彼の弟子役で売れっ子歌手を演じているコリン・ファレルも上手く、芸達者さを窺わせる。ストーリーは単純だけど、中年男の悲哀を十分感じられて共感できる映画。